LMC 2010年10月27日現在の予測によると、2009/10年度(2009年10月〜2010年9月)における世界の砂糖生産量は前年度比7.7%増の1億6180万トン(粗糖換算)にとどまるとみられる。一方、砂糖消費量は1億6230万トン(粗糖換算)と見込まれる。
2009/10年度の砂糖生産はほぼ終了した。2010/11年度の生産については、昨年の砂糖価格高騰によって当初、供給増が予想されたが、インドネシアは生育期の乾燥気候と収穫期の降雨、パキスタンは深刻な洪水、ブラジル、ロシア、タイ、南アフリカは干ばつに見舞われるなど、多くの砂糖生産国が異常気象の影響を受けた。
このため、2010/11年度の砂糖生産量は、前年度比4.7%増の1億6940万トン(粗糖換算)と前年度より増加するものの、前回予測(2010年7月6日現在)からは下方修正された。一方、砂糖消費量は1億6530万トン(粗糖換算)と見込まれることから、供給過剰分は前回予測時から下方修正され、410万トンと見込まれる。
2010/11年度期末在庫率(在庫量/消費量×100)は、前年度の推定値28.3%から0.5ポイント増加し、28.8%と見込まれている。