砂糖の国内需給
最終更新日:2010年12月27日
2011年1月
2. 輸入動向
財務省「貿易統計」によると、2010年10月の甘しゃ糖・分みつ糖の月別輸入動向は、前年同月比21.1%減、3万2942トン減少の12万3390トンであった。また、同月の平均輸入価格は、前年同月比で33.7%高、1万3017円上昇の1トン当たり5万1595円であった。
一方、輸入量を国別で見ると、10月はタイが2万6838トン(前月比△8.7%、△2558トン、前年同月比△69.6%、△6万1512トン)、豪州が9万2052トン(前月比+275.0%、+6万7508トン、前年同月比+59.0%、+3万4170トン)、南アフリカが4500トン(前月比△87.8%、△3万2438トン、前年同月比△55.4%、△5600トン)となっている。
また、同月の国別輸入価格は、タイが4万6360円(前月比+1.7%、+785円、前年同月比+11.2%、+4659円)、豪州が5万3230円(前月比+15.7%、+7207円、前年同月比+54.3%、+1万8734円)、南アフリカが4万9363円(前月比△2.9%、△1485%、前年同月比+42.5%、+1万4722トン)となっている。
3.市場の動き
〜仮需により前年同月を上回る〜
11月の砂糖の荷動きは、初旬は長引く消費低迷の影響で低調であったが、国際砂糖価格が高水準で推移していることを受け、11月下旬に精製糖企業各社が、1キログラム当たり7円の値上げを表明した後、月末までの間、仮需による荷動きが見られ、精糖出荷量は大袋および小袋ともに前年水準を上回り、全体として対前年同月比3%増となった。
11月の砂糖の日経相場(東京)上白大袋価格は、10月に建値(出荷価格)を1キログラム当たり6円引き下げて以来、同182〜183円の水準で推移した。
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