LMC 2011年1月7日現在の推計によると、2009/10年度(2009年10月〜2010年9月)における世界の砂糖生産量は前年度比6.9%増の1億6070万トン(粗糖換算)にとどまるとみられる。一方、砂糖消費量は1億6230万トン(粗糖換算)と見込まれる。
2010/11年度の生産予測については、2009年の砂糖価格高騰によって当初、供給過剰が予想されたが、ブラジル、ロシア、タイ、南アフリカは干ばつ、豪州およびインドネシアは季節外れの降雨に見舞われるなど、主要な砂糖生産国の多くが異常気象の影響を受けた。このため、2010/11年度の砂糖生産量は1億6720万トン(粗糖換算、前年度比4.1%増)と前年度より増加するものの、前回予測(2010年10月27日)から下方修正された。一方、砂糖消費量は1億6550万トン(粗糖換算)と見込まれることから、供給過剰分は前回予測から下方修正され、170万トンと見込まれる。
2010/11年度期末在庫率(在庫量/消費量×100)は、前年度の推定値29.0%から0.1ポイント減少し、28.9%と見込まれる。