政府は、2010/11年度における国内供給用の割当数量を前年度から50万トン引き上げ、250万トンに設定した。これは、食品メーカーなど加工部門を中心に需要が高まっているほか、前年度の国際砂糖価格高騰時に、国内供給用に割り当てられた砂糖の一部が国外へ流出し、需給がひっ迫する事態が発生したことを受けたものである。2010/11年度の砂糖生産量は740万トン(粗糖換算、前年度比3.1%増)と予測されることから、輸出量は490万トン(粗糖換算、同2.3%増)と見込まれる。
2010年11月における粗糖・白糖輸出量は、国際砂糖価格が高騰した年初に輸出を大幅に増やした反動から、前年同月比78.6%減の8万8000トンとなった。主要輸出先はカンボジア、フィリピン、日本などのアジア諸国であった。
資料:LMC “Monthly Sugar Report, January 2011”