2. 近年の国際砂糖需給構造の変化(2005/06⇒2010/11年度)
最終更新日:2011年5月6日
2. 近年の国際砂糖需給構造の変化(2005/06⇒2010/11年度)
2011年5月
生産量
EUは2006/07年度からの砂糖制度改革による生産割当数量の削減に伴い減少、インドは2008/09年度の穀物価格高騰を背景に、さとうきびから穀物への作付転換が行われたことに伴い砂糖生産量が減少していたが、2010/11年度は砂糖価格高騰によるさとうきび作付面積の増加を受け生産量も大幅増加。一方、ブラジルは世界各国の需要の増加を反映し、世界砂糖生産に占めるシェアが25%へ拡大。
消費量
世界の砂糖消費量は、人口増加などにより過去10年間において増加傾向で推移。中でも最大の消費国インドでは、人口および所得の増加に伴い最近5年間で30%以上増加し、インドに次ぐ消費国である中国も、炭酸飲料、菓子など国内需要の拡大を受け同時期で25%増加。
輸入量
世界最大の輸入地域EUでは、砂糖生産量減少に伴いLDC諸国およびACP諸国からの輸入が増加。インドネシア、中国では、人口の増加などによる需要の拡大や悪天候による国内生産の不足を受け輸入が増加。
輸出量
2005/06年度まで世界第2位の砂糖輸出量を誇っていたEUは、2006/07年度以降の砂糖制度改革により大幅に減少。一方、国際需要の増加などを背景に増産を図ったブラジルは総輸出量の半分以上を占める。
注:EUは2005/06年度まで純輸出地域であったが、2006/07年度以降、砂糖制度改革による生産量減少に伴い純輸入地域に転じた。輸入先は特恵アクセスを認めているLDC諸国(後発開発途上国)、ACP諸国(EUの旧植民地であるアフリカ、カリブ、太平洋諸国)が中心。
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