1.主要国・地域の砂糖需給 (2006/07⇒2011/12年度)
最終更新日:2011年9月9日
1.主要国・地域の砂糖需給 (2006/07⇒2011/12年度)
2011年9月
英調査会社LMCによると、2010/11年度(2010年10月〜2011年9月)における世界の砂糖需給は、当初(2010年7月5日時点)、前年度の砂糖価格高騰による増産で、大幅な供給過剰になると予測されていた。しかしながら、世界最大の生産国ブラジルをはじめ、中国、ロシア、EU、豪州など主要国の生産予測が異常気象の影響により相次いで下方修正されたことを受け、2010/11年度における世界の砂糖生産量は1憶6470万トン(粗糖換算、前年度比3.1%増)と、当初の予測から1070万トン下方修正された(2011年7月5日現在)。砂糖消費量は1億6290万トン(粗糖換算、同0.2%増)と予測されている。期末在庫率(期末在庫/消費量×100)は前年度から0.2ポイント低下の30.3%の見通しである。
2011/12年度における世界の砂糖生産量は、1憶7900万トン(粗糖換算、前年度比8.7%増)に増加すると予測されている(2011年7月5日現在)。ブラジルは、2008年の世界金融危機による製糖工場の資金繰り難でほ場の更新が停滞し、さらに前年度の干ばつや6月の霜害が生育に悪影響を与え、さとうきびの単収および糖度が低下したため、2005/06年度以来の減産が予測されている。一方で、世界第二位の生産国インドは作付面積が増加し、モンスーン期の降雨量は平年並みと予測されることから、生産量はかなり大きく増加すると見込まれている。また、中国、ロシア、EUなどその他の主要生産国でも増産が予測されるため、世界全体では増産となる見通しである。消費量は1憶6360万トン(同0.5%増)と見込まれ、在庫率は前年度から5.8ポイント増の36.1%と予測されている。
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