〜減産により、輸出量は前年度比18.9%減の見込み〜
2011/12年度における砂糖の消費量は1270万トン(粗糖換算、前年度比1.8%増)と前年度からわずかに増加するとみられる。また、輸出量は2350万トン(粗糖換算、同18.9%減)と前月の2500万トンから予測値が下方修正された。これは、ブラジルの砂糖生産量が減少する一方、タイや豪州などの他の主産国では生産が増加し、主要需要国であるロシアの生産も好調なため、ブラジル産砂糖に対する需要が減少すると見込まれることによる。
8月の砂糖輸出量は前月(310万トン)より7.9%増加し、前年同月並みの330万トンとなった。砂糖生産量が予測どおりとなった場合、原料不足により輸出契約を履行できず違約金の支払いを余儀なくされる業者が出る可能性がある。 7月の主要輸出先は、中国、エジプトおよびアルジェリアなどであった。端境期にある中国では国内在庫の不足から、前月(37万4000トン)に引き続き、55万1000トン(前年同月比2.7%増)と増加した。
資料:LMC“Monthly Sugar Report, September 2011”
国家食糧供給公社(CONAB)“Segundo Levantamento de Cana-de-Açucar Safra 2011/2012,
Agosto/2011”(2011/8/30)
ブラジルさとうきび産業協会(UNICA)プレスリリース(2011/9/12)
農畜産業振興機構 海外情報(2011年9月5日発)
「
2011/12年度のさとうきびおよび砂糖の生産量は前年度よりも減産と予測(ブラジル)」