1.主要国・地域の砂糖需給 (2006/07⇒2011/12年度)
最終更新日:2012年2月10日
1.主要国・地域の砂糖需給 (2006/07⇒2011/12年度)
2012年2月
英調査会社のLMCによると、2010/11国際砂糖年度(2010年10月〜2011年9月)における世界の砂糖生産量は、ブラジル、インド、タイなどの主要生産国の増産を背景に1億6600万トン(粗糖換算、前年度比3.4%増)に増加した。一方、消費量は前年度並みの1億6220万トン(粗糖換算、同0.2%減)となり、期末在庫率(期末在庫/消費量×100)は前年度から0.5ポイント上昇の30.1%となった。
2012年1月5日現在、2011/12年度における世界の砂糖生産量は1億7700万トン(粗糖換算、前年度比6.6%増)と予測され、前回予測(2011年10月5日時点)から150万トン上方修正された。この上方修正は、ブラジル、EU、ロシアなどの生産予測が上方修正されたことを受けたものである。世界最大の生産国ブラジルは、10、11月の乾燥した天候により製糖が好調となったことから生産予測が引き上げられた。ただし、ブラジルは2008年に発生した世界金融危機の影響による新植の停滞、前年度の乾燥した天候、2011/12年度の出穂や降霜などによりさとうきびの単収および糖度が低下したため、2005/06年度以来の減産が予測されている。EUおよびロシアは、好天と作付面積の増加によりてん菜の豊作が見込まれることから、砂糖生産量は前年度から大幅増加の見通しである。一方、消費量は1億6450万トン(粗糖換算、同1.4%増)と見込まれ、在庫率は前年度から4.3ポイント上昇の34.4%と予測されている。
資料:LMC “Quarterly Statistical Update, January 2012”
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