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砂糖の国内需給

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最終更新日:2012年4月10日

砂糖の国内需給

2012年4月

調査情報部

1.農林水産省、砂糖及び異性化糖の需給見通しを公表

 農林水産省は、「砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律」により、砂糖等に関して適切な価格調整を図るため、四半期毎に砂糖及び異性化糖の需給見通しを公表することとしており、3月に平成23砂糖年度における砂糖及び異性化糖の需給見通し(第3回)を公表した。


(1)砂糖の消費
〜平成23砂糖年度は、消費量回復への動向を踏まえ対前年1万1000トン増加の見込み〜

 我が国の23砂糖年度(10月〜9月)の総消費量は、対前年1万1000トン増の206万2000トンの見込みである。内訳を見てみると、分みつ糖は前年度から1万2000トン増の203万トン、含みつ糖は前年度から1000トン減の3万2000トンの見込みとなっている。


(2)砂糖の供給
〜平成23砂糖年度は、てん菜糖生産量が回復し対前年7万5000トン増加の見込み〜


 23砂糖年度の供給見込みについては、対前年4万8000トン増の205万9000トンの見込みである。内訳を見てみると、国内産糖67万8000トン、輸入糖138万1000トンとなっている。  てん菜については、全般的に褐斑病等が多発した前年産に比べて被害が少なかったものの、作付面積が減少したことに加え、移植遅れの影響により生育に抑制がみられた地域があったことなどから、56万5000トンと見込まれる。

 さとうきびについては、収穫面積が前年産に比べて減少し、春先の低温による初期生育の不良に加え、度重なる台風の襲来、夏季の干ばつ、害虫の発生等による被害を受けたことから、10万7000トンと見込まれる。

 輸入糖については、分みつ糖は消費量の見通し、国内産糖供給量及び在庫変動を勘案して対前年2万5000トン増の137万1000トンと見込まれる。一方、含みつ糖は最近の輸入動向を踏まえ前年同の1万トンと見込まれる。


(3)異性化糖の需給見通し
〜平成23砂糖年度は対前年同の見込み〜

 消費量は、近年の消費動向等を踏まえ、対前年同の4000トン増の81万トンの見込みである。なお、供給量は消費量に見合った量が供給されるものとしている。
 
 
 
 
 
 
 
 

2.輸入動向

 財務省「貿易統計」によると、2012年1月の甘しゃ糖・分みつ糖の輸入数量は、前年同月比+11.4%増、9716トン増加の9万4633トンであった。また、同月の輸入価格の平均は、前年同月比19.9%安、1万2540円下落のトン当たり5万390円であった。
 
 
 
 
 同月の国別輸入量を見てみると、タイが3万9950トン(前月比+123.2%、+2万2049トン、前年同月比+86.1%、+1万8486トン)、豪州が3万5982トン(前月比△50.7%、△3万6990トン、前年同月比+30.2%、+8341トン)、フィリピンが1万8701トン(前月比△36.2%、△1万625トン、前年同月実績なし)となっている。

 一方、同月の国別輸入価格は、タイが4万8869円(前月比△14.7%、△8400円、前年同月比△30.2%、△2万1171円)、豪州が5万2300円(前月比△6.0%、△3322円、前年同月比△19.4%、△1万2626円)、フィリピンが4万9961円(前月比△1.6%、△800円、前年同月実績なし)となっている。
 
 

3.市場の動き

〜荷動きは小動き〜

 2月の砂糖の荷動きは、小動きであった。2月の精糖出荷量は、業務用の大袋が回復基調を維持し、低調だった小袋の減少をカバーしたことから、全体では前年水準をやや上回った結果となった。

 2月の砂糖の日経相場(東京)上白大袋価格は、粗糖の国際価格下落を受けて、精糖各社が1月下旬に建値(出荷価格)をキログラム当たり5円引き下げて以来、同185〜186円の水準で推移した。
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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