3. 国際価格動向
最終更新日:2012年6月11日
3. 国際価格動向
2012年6月
ニューヨーク粗糖相場の動き(4/2〜5/18)
〜4月は下落傾向で推移するも、5月に入り横ばい〜
4月上旬のニューヨーク粗糖先物相場(期近5月限)は、世界的な供給過剰が見込まれる一方で、世界最大の生産・輸出国ブラジルの新年度の生産が乾燥した天候により不安視されたことから、1ポンド当たり24セント台の水準を維持した。しかし、中旬以降は、世界第2位の輸出国タイや世界最大の消費国インドで製糖が順調に行われ、豊作の可能性が高まったこと、また、ブラジル食糧供給公社(CONAB)やブラジルさとうきび産業協会(UNICA)など関係機関が相次いでブラジルの増産予測を公表したことを受け、相場は軟調に推移し、月末には同21.17セントに下落した。
5月以降の相場(期近7月限)は、前月に引き続き世界的な供給過剰感が強いほか、レアルが対米ドルで2009年7月以来の安値水準となり、ブラジルの輸出増加が見込まれる一方で、価格下落による需要増加期待や、7月のラマダン(イスラム教の断食月)を控えた中東、北アフリカなどのイスラム諸国で砂糖需要が増加するとの見込みから、横ばいで推移している。20日時点の相場は、1ポンド当たり20.47セントとなった。
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