札幌事務所
平成24年10月13日(土)〜14日(日)の2日間、北海道庁・赤れんが庁舎前の広場で、子供たちに農業・農村の素晴らしさや楽しさを知ってもらおうと、農業関係者でつくる農業・農村フェスタin赤れんが実行連絡会主催の「2012農業・農村フェスタin赤れんが」が開催された。
会場では、農協や各種農業団体が約40のテントを設け、農産物や農産加工品の販売、餅つき体験、北海道産米を使ったおにぎり教室、片栗粉をお湯で溶かし砂糖や蜜をかけて食べるでん粉がき作りなどの体験メニューに加え、「TPP問題」への理解を深める情報コーナーも設置され、大勢の家族連れや観光客が訪れ大変な賑わいであった。
このイベントに協賛する社団法人北海道てん菜協会は、13日(土)にてん菜およびてん菜糖のPRを行った。協会が運営するブースでは、実物のてん菜やてん菜の種子、各種てん菜糖、てん菜のパネルの展示、パンフレット、スティックシュガーの配布、オリゴ糖をまぶしたドン菓子、てん菜糖を使った甘酒の提供を行った。
これらの他、体験メニューとして、てん菜の食味体験が行われた。普段てん菜を食味する機会はほとんどなく、今回初めて食味した人は「思ったよりも甘かった」、「甘酒を飲んだ後でも甘く感じた」との感想が多かった。てん菜を知らない人も多く、てん菜が砂糖の原料となることに驚いていた人も、食味で甘さを感じ、会場に設置されたてん菜から砂糖ができるまでの製造工程を示した電光パネルを見ることで、てん菜およびてん菜糖に対する理解を深めていた。
当事務所では、砂糖の価格調整制度周知・浸透の取組の一環として、同協会の展示運営に協力するとともに、同協会の好意によりブースの一角を使用して、甘味資源作物の重要性や価格調整制度の役割、砂糖の正しい知識などについてパネル展示やパンフレット配布を行った。
これらの取組みを通じて北海道はてん菜、鹿児島県南西諸島や沖縄県ではさとうきびが各地域の重要な農作物・産業であること、わが国の砂糖の安定供給のために砂糖の価格調整制度が働いていること、砂糖は漂白したものでなく植物から作られた自然の恵みいっぱいの自然食品であることなどについて、一層の理解の向上を図った。
今後も当事務所では、関係機関と連携を図り道内の食に関するイベント等への出展を積極的に行い、砂糖の価格調整制度や砂糖の正しい知識の普及・啓発を行っていきたいと考えている。