「世界の飼料穀物需給 −トウモロコシ需給の構造変化−」の出版について
最終更新日:2013年4月10日
「世界の飼料穀物需給 −トウモロコシ需給の構造変化−」の出版について
2013年4月
世界の飼料穀物需給は、米国やアルゼンチンなどの従来からのトウモロコシ輸出国対日本やEUなどの輸入国といった構図から、輸出側にブラジルやウクライナが加わり、輸入側に中国などの新興国が加わるといった多面的な構図に変化しています。特に、2005年以降制度化された米国のバイオエタノール政策は、2012年には米国のトウモロコシの消費を家畜飼料用の消費と二分するまでに拡大しており、同年にコーンベルトを中心に発生した70年ぶりといわれる深刻な干ばつによる生産量の減少とこれに伴う期末在庫の著しい減少により、トウモロコシ価格が高騰しています。米国産トウモロコシの価格が高騰したことにより、世界的にトウモロコシ調達先が南米にシフトするという現象も起こっております。
このような情勢を踏まえ、今回、当機構では、これまでALICセミナーやホームページで提供してきた情報に職員による現地調査の情報や直近の統計資料を加え、さらにはトウモロコシ以外の主要な飼料穀物の情報を盛り込み、「世界の飼料穀物需給 −トウモロコシ需給の構造変化−」として編さんいたしました。
この書籍が、飼料穀物価格の高騰が畜産経営を圧迫している現在、世界の飼料穀物需給を把握する上で参考となれば幸いです。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713