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地域だより

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最終更新日:2013年5月17日

2013年5月

「黒糖の日」消費拡大イベントの開催

那覇事務所 井 悠輔 


○はじめに

 沖縄県と黒糖を生産する市町村などで構成する沖縄県含みつ糖対策協議会は、製糖が終了し、作りたての黒糖が本格的に出回る時期にあたる5月10日を「黒糖の日」(5=「こく」10=「とう」)とし、消費者に向けた沖縄県産黒糖の販売促進活動を実施している。

 第4回目の開催となった今年の「黒糖の日」消費拡大イベントは、多くの買い物客で賑わう那覇市のショッピングセンター「サンエー那覇メインプレイス」で開催された。同イベントでは、セレモニー、黒糖・黒糖関連商品の展示・販売、「黒糖おやつ&惣菜レシピコンテスト」受賞レシピの調理実演・試食、黒糖をテーマとしたラジオの生放送が行われた。


 

○セレモニー

 セレモニーでは、主催者である沖縄県含みつ糖対策協議会会長の山城毅氏(沖縄県農林水産部長)から、「黒糖は古くから沖縄の経済・文化発展に貢献しており、おやつや調味料として県民に親しまれてきた。また、近年ミネラルやビタミンが豊富で健康食材として注目を集めている。沖縄県内だけでなく、全国にアピールし、より一層の消費拡大につなげたい」との挨拶があった。

 また生産者団体の代表として、JAおきなわ理事長の砂川博紀氏から「沖縄黒糖は8つの島で製造され、島ごとに風味が異なる。食べ比べをして、好みの物を探してほしい。また、これら8島の黒糖には、沖縄黒糖のマークが表示されているので、マークを確認してほしい」と挨拶があった。

 その他、生産地、製糖事業者の代表からそれぞれ消費拡大に向けたアピールが行われた。


 

○黒糖・黒糖関連商品の展示・販売

 黒糖・黒糖関連商品展示・販売・試食では、工場から出荷された黒糖のかち割りの実演・試食、泡盛、石鹸などといった黒糖を使った様々な加工品の展示、8つの島で製造された沖縄黒糖の販売が行われた。買い物客らは、かち割りを行う前の黒糖の大きさに驚いたり、各島の黒糖の風味の食べ比べをしたりと、楽しみながらイベントに参加していた。


 
 

○「黒糖おやつ&惣菜レシピコンテスト」受賞レシピの調理実演・試食

  沖縄の食材を使ったレシピを紹介するサイト「おきレシ」で開催された「黒糖おやつ&惣菜レシピコンテスト」で受賞したレシピの調理実演・試食が行われた。取材に行った時間帯では、おやつ部門で最優秀賞に輝いた「黒糖ぜんざいのアイスクリーム」の試食、優秀賞に輝いた「黒糖チーズスフレ」の調理実演・試食が行われていた。どちらも受賞しただけあり、試食をして満足そうな買い物客の姿が印象的であった。

  今回披露されたレシピは「おきレシ」HP上で公開されている。
 
 
○ラジオ生放送

  沖縄で人気のラジオパーソナリティを迎え、12時から16時までラジオの公開生放送が行われた。ラジオでは、さとうきびをテーマに、リスナーのさとうきびに関する思い出が紹介された。この他、パーソナリティにより各地域の黒糖について、味の特徴が説明された。生放送ということもあり、パーソナリティの軽妙な話を直に聞いた買い物客が、販売ブースにも足を運んでいた。


 
 
○おわりに

 協議会では5月10日(黒糖の日)から9月6日(黒(くろ)の日)までを販売促進強化期間としており、この間、黒糖の試食会や製造実演会、パネル展示など、消費拡大に向けた取り組みが行われる。 黒糖地域においても、さとうきび生産は島の産業を支える大きな役割を担っている。6次産業化へ向けた取り組みなど、当機構としても注目していきたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713