地域だより
最終更新日:2013年7月25日
第2回士別ビートまつりについて
2013年7月
札幌事務所 所長 寺西 徹能
平成25年6月30日(日)、日本甜菜製糖且m別製糖所構内特設会場で、士別ビートまつり実行委員(注)主催による「第2回士別ビートまつり」が開催された。
(注)構成団体:士別市、士別商工会議所、北ひびき農協、上川農業普及センター士別支所、日甜士別製糖所、士別市甜菜振興会、JA北ひびき青年部、朝日商工会、士別消費者協会、Seinen.Com、ブルーシーズ
士別市は、道北の中央部に位置している。農業が基幹産業である士別市にとって、てん菜は、輪作体系に欠くことができない基幹作物であり、雇用や地域経済にとって極めて重要なものとなっている。また、同市は製糖の歴史があり、国内最北の製糖工場がある。同まつりは、「砂糖のまち士別」のPRと、同市におけるてん菜生産の重要性について市民に理解を深めてもらうと共に、地域の活性化を図ることを目的として開催された。
会場では、スタンプラリーやお菓子の家作り、トラクターの試乗、工場見学、シュガーコンサートなどのイベントが催され、オリゴ糖をかけたドン菓子やビートチップスなどの試食コーナー、スライド上映による士別にってん歴史館などの展示コーナーの他、限定スイーツなどの飲食コーナーが設置されていた。また、来場した子供たちが楽しめるようにジャンボシャボン玉やふわふわドームなどもあり、家族連れなど、約3,000人の市民で賑わっていた。
イベントの中でも一番の目玉は、21mの超ロング!ロールケーキ作りで、多くの親子が参加し、お菓子屋さんのサポートのもと、参加者が一体となって21mの超ロング!ロールケーキを完成させていた。
※超ロング!ロールケーキの21mの設定については、日本甜菜製糖鰍フ略称であるニッテン(2.10)からちなんで2と1をとって21mにしたとのこと。
当機構札幌事務所では、日本甜菜製糖鰍笆k海道てん菜協会の協力のもと、「日本の砂糖を支える仕組み」のパンフレットなどの配布やパネルの展示を行い、砂糖制度の周知・浸透を図った。来場者からは、「30年前にここで働いていた。懐かしくて来た。」などの声も聞かれ、印象的であった。
今回のビートまつりをとおし、参加した市民が、てん菜は地域にとって重要な基幹作物であることへの理解を深め、てん菜の作付面積が減少傾向である現状を認識してもらうことで、今後の輪作体系の維持に繋がることを期待したい。また、同まつりは地域の一体感があるイベントであったので、地域活性化に繋がるものと感じられた。
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