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地域だより

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最終更新日:2013年8月6日

平成25年度喜界町糖業振興会総会の開催について

2013年8月

鹿児島事務所 渡邊 陽介


  平成25年7月18日(木)に喜界町の自然休養村管理センターにて、平成25年度喜界町糖業振興会総会が開催された。同総会には、さとうきび生産者をはじめとする糖業関係者約230名が出席した。

 喜界島における平成24年産さとうきびの生産量は、8月下旬から10月中旬にかけて度々襲来した台風の影響により、過去最低数量を記録した平成23年産を245トン下回る5万8245トンとなり、生和糖業株式会社(平田勝造代表取締役社長、以下「生和糖業」という。)における原料処理量は前年比26トン減の5万7607トンとなった。生産量が2年続けて過去最低を更新したことから、関係各位大変厳しい状況に置かれている。

 同総会は、喜界町糖業振興会長である川島健勇氏(喜界町長)のあいさつに始まり、同会長は「さとうきびが、23、24年産と2年連続の不作となり、さとうきび生産者だけでなく、全島民の生活に影響が出ている。さとうきび生産者、町役場、農協、生和糖業などの関係者が一体となり、単収向上・生産量の回復に取り組み、今年度末を島民全員の笑顔で迎えよう。」と呼びかけた。

  続いて、表彰式が行われ、平成24/25年期のさとうきび生産において、高生産量、高単収などの好成績を収めた生産者や75歳以上の高齢さとうきび栽培従事者などが喜界町糖業振興会から表彰され、製糖工場への搬入量が計画どおりであった生産者などが生和糖業から表彰された。

 このほか、公益社団法人鹿児島県糖業振興協会が主催する平成24年度さとうきび生産改善共励会において優秀賞(独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞)を受賞した城久集落受委託部会の生駒弘部会長へ当機構の今井良伸総括調整役から賞状を授与した。同部会は、小規模農家や高齢農家のサポートを行い、集落営農を推進する活動などが評価され、受賞に至っている。

 来賓あいさつで、当機構の今井総括調整役から日ごろの関係者の協力に対して謝辞を述べるとともに、甘味資源作物交付金の交付金単価の増額など国も様々な支援を行い、さとうきび生産者を応援していることを呼びかけた。結びに「関係者が一体となり、さとうきび生産に取り組み、地域経済の一層の活性化に繋がることを祈念したい。」と締めくくった。

 その他として、喜界町産業振興課の栄常光課長は、「さとうきび農家のうち50歳以上が8割以上を占める中、10年後の喜界島農業の在り方について真剣に考えなければならない時期である。町としては、園芸や畜産の認定農家にはさとうきび生産への参入を、さとうきび単作農家には複合経営を推進したいと考えている。必ずや喜界島を集落営農や複合経営で盛り上げていきたい。」とさとうきび生産者に訴えた。

 また、喜界町営農支援センターから、平成23、24年産において実施した欠株箇所に一芽苗を補植した場合の実証成果について、「2年間にわたり約100名の生産者に約10万本の補植用一芽苗を無料配布して、補植に使用してもらった結果、生産者からは生育結果が良いという感想を伺っている。また、実証ほ場では、補植を行った苗が周りのきびの成長にしっかり追いついている。」との報告があった。なお、「来年の春植・株出分の補植用一芽苗を6〜7万本ほど販売する。増産につながると思うので、ぜひ補植を実施していただきたい。」と利用を呼びかけていた。

 高齢化や担い手不足が進行する中、集落営農や複合経営などの推進により、喜界島の産業(農業)の一層の活性化を望むところである。また、関係者が一体となって行っている取り組みが実を結び、平成25年産さとうきびが増産、生産回復となることを祈念したい。

※ 当機構では、さとうきび生産者向けに、砂糖の価格調整制度の浸透を図るとともに、交付金交付申請手続きの留意事項や生産意欲を高めてもらうためのメッセージなどを掲載した「うちわ」を作製し、同総会にて配布しました。
 
 
 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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