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地域だより

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最終更新日:2014年2月10日

南風原町で7工程一貫作業機の実演が開催された

2014年2月

那覇事務所 片倉 杉夫
 


 平成26年1月29日(水)、沖縄県島尻郡南風原町のほ場において、南部地区さとうきび生産振興対策協議会により、株出管理機および農作業機の実演会が開催され、生産者、JA、製糖工場、農機具メーカーなど約50名が参加した。

 沖縄県南部地区では、さとうきび生産のうち株出栽培が約7割を占めているので、単収を上げて生産拡大を図るためには、株出管理を徹底する必要がある。

 開会にあたり、南風原町さとうきび生産組合の大城組合長から、「さとうきびは、台風でも残り、また、安定した収入を得られるので、量産できるように希望している」とあいさつがあった。
 
 続いて、翔南製糖株式会社の仲里代表取締役社長から、「生産量の見込みは8万8000トン。1月14日に製糖を開始し、1月29日現在で2万2000トン入ってきている。糖度は、当初13.7度であったが、現在は14.1度まで上昇している。生産者交付金が1トン当たり320円上がったので、生産者の皆さまの手取額は、増えるだろう。
 今期は、長期干ばつがあったので地域間の格差が出るだろう。夏にかん水を行った生産者は豊作になり、かん水をしなかった生産者は前年並みか前年以下になるかもしれない。ここ南風原町は、畑地かんがいが整っているので条件はよい。
 株出管理機を利用していけば単収は上がる。本日はさまざまな機械の実演を見ていただけるので、自分に合った機械を導入してもらいたい」とあいさつがあった。
 
 南部地区さとうきび生産振興対策協議会の當眞局長から、「本日は株揃え機、サブソイラ、中耕ロータリーをセットでお見せする予定。それぞれの機械の価値が分かると思う」とあいさつがあった。
 
 まず、 1)株揃え 2)根切り排土 3)株割り 4)開溝 5)施肥 6)農薬散布 7)除草剤散布‐を行う「さとうきび株出管理7工程一貫作業機」の実演が行われた。これにより、7工程が一度の作業でできるので時間を短縮することが可能となる。
 
 次に、ハーベスターが転圧して硬くなった土壌を破砕する中耕ロータリーの実演が行われた。
 
 続いて、硬い耕盤を破砕し、排水性を向上させるサブソイラの実演が行われた。
 
 最後に、さとうきびの収穫をするハーベスターの実演が行われた。
 
 この実演会を通じて、参加した方々が地域に戻って株出管理機の普及を図ることによって、増産につながることを期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713