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地域だより

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最終更新日:2014年10月14日

平成26年産てん菜の生育状況について
〜ホクレン農業協同組合連合会管内〜

2014年10月

札幌事務所 坂上 大樹

 

 当事務所は、平成26年産のてん菜の生育状況を把握するため、ホクレン農業協同組合連合会の協力の下、清水製糖工場および中斜里製糖工場管内の原料所に対して聞き取り調査を行ったので、結果を報告する。

1 清水製糖工場(十勝)管内

(1)登熟調査の結果における平年値との比較【8月20日時点】
 
(2)生育状況
  • 降雪終わりが平年よりも早く、4月中旬以降は最高気温が15度を超える日が続くなど気温が高かった。このため、農作業が順調に進み、移植の最盛期は4月28日〜29日ごろで平年より7日程度早く、直播は4月23日〜25日ごろで平年より5日程度早かった。 
  • 4月29日の未明から30日の朝方にかけて各地で最低気温が氷点下を下回り、凍霜害により作付面積の2割弱のほ場で、てん菜に枯死などの被害が発生した。 
  • 6月中旬から7月中旬まで平均気温が高く、降水量の少なさから干ばつ傾向となったものの、その後は適度な降雨に恵まれ、生育は順調に推移した。 
  • 8月20日に実施した登熟調査では、根重、根中糖分とも平年を上回っている。根重は平年に比べ10%以上高く、根中糖分は平年に比べ5%程度高い結果となった。このことから、一株当たりの含糖量は平年に比べ多い。
  • 8月下旬以降は最低気温が平年を下回る日が多くなり、9月中旬から1日の寒暖差が次第に大きくなっているため、根中糖分の蓄積への好影響が期待される。 
  • 病害の発生状況は、7月下旬から平均気温が高めに推移したことから、褐斑病の初発期は早く、発生量も多かった。また、例年7月中旬ごろに現れる西部萎黄病が6月下旬から発病し、8月中旬ごろには多くのほ場で発病が確認された。  

(9月24日時点)

 

2 中斜里製糖工場(オホーツク)管内

(1)登熟調査の結果【8月20日時点】
 
(2)生育状況   
  • 4月26日から27日にかけて各地で最高気温が夏日に達するなど下旬の最高気温は平年より極めて高く、5月上旬まで晴れの日が多かったため、農作業は順調に進んだ。移植の最盛期は5月7日ごろ頃で平年より3日程度早く、直播は5月2日ごろで平年より2日程度早かった。   
  • 5月中旬は発達した低気圧の影響により、オホーツク沿岸部で1日の降水量が70ミリメートルを超える大雨、平均風速が10メートルを超える強風、標高が高い地域では雪が降るなどの荒れた天候となったため、特に発芽後間もない直播のほ場で、てん菜の流出や枯死などの被害が発生した(被害面積は極少)。   
  • 6月以降の平均気温は平年並みかやや高めで推移し、適度な降雨があったことから、生育は順調に進んだ。   
  • 8月20日に実施した登熟調査では、根重は地域によって差があるものの、根中糖分は平年並みかやや高かった。管内平均では根重は平年に比べ8%程度高く、根中糖分は平年に比べ3%程度高い結果となった。このことから、一株当たりの含糖量は平年に比べ多い。
  • 今年は例年になく多くのほ場で西部萎黄病の発病が確認された。ただし、1ほ場当たりの発生面積は数%程度である。  

(9月25日時点)

 
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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