地域だより
最終更新日:2014年10月22日
「2014八重山の産業まつり」への出展
〜砂糖に関する情報発信の取り組み〜
2014年10月
那覇事務所 伴 加奈子
平成26年9月27日(土)・28日(日)の2日間、石垣市中央運動公園で、「2014八重山の産業まつり」(主催:八重山の産業まつり実行委員会)が開催され、当機構から砂糖に関するパンフレットの配布、パネルの展示などの出展を行った。
同産業まつりは、八重山地域(沖縄県石垣市、八重山郡竹富町および与那国町の1市2町からなる地域)内外の多くの企業・団体が八重山地域の特産品や新たな商品・サービスをアピールすることで、地場産業の発展を図ることを目的とし、毎年開催されている。今年は、「来て見て知って南の島(パイヌシマ)の全部入り」をテーマに、約100団体が出展し、八重山の優良産品を競う「Y-1グランプリ」や、「八重山産業クイズ大会」などのさまざまなイベントが催された。当日は天候にも恵まれ、多くの家族連れなどでにぎわい、2日間で延べ2万9000人が会場に訪れた。
晴天に恵まれ、来場者で賑わう産業まつりの様子
開会式
初日の9時から開会式が行われ、我喜屋伸将産業まつり実行委員会会長(八重山青年会議所理事長)、八重山地域の3市町長ら関係者のテープカットで開幕した。開会式では、我喜屋会長が、「昨年は新石垣空港の開港で、観光客数が過去最高を記録した。八重山地域の産業発展のためにより多くの観光客に島で生まれた魅力的な産品を周知していく事が必要だと考えており、産業まつりを通して県外はもとより世界に向けて八重山ブランドを発信していきたい」と力強くあいさつしたほか、沖縄県知事(代読)、石垣市中山市長(八重山市町会代表)ら関係者から激励のあいさつがあった。
あいさつする仲筋産業まつり実行委員会会長(左)と、テープカットの様子(右)
砂糖に関する知識の情報発信
今回当機構は、砂糖や砂糖の価格調整制度に関する情報の発信を行うために、砂糖に関するパンフレットおよびスティックシュガーの配布や、消費者向けパネル、各種サンプルの展示などの出展を行い、当日は職員がパネルを用いて、八重山を含む沖縄県・鹿児島県南西諸島におけるサトウキビ生産の重要性や、砂糖の価格調整制度について来場者に説明を行った。
さらに今回は、ルーペによる砂糖の結晶の観察コーナーを設け、砂糖が無色透明の結晶で無漂白あることを実際に見てもらう試みも行った。観察した子供たちからは、「ダイヤモンドのようにきれい」「そのままだと白いのに、拡大すると透明に見える」などの率直な感想が聞かれた。
そのほか、来場者からは、「砂糖は国内の生産量より海外からの輸入量の方が多いと初めて知った」「製糖は沖縄の重要産業なので、保護してほしい」「増産だけでなく、環境保全にも力を入れてほしい」などの声が聞かれ、当機構としても砂糖に関する消費者の意見を直接聞くことができる良い機会となった。
砂糖の結晶の観察コーナー(左)とルーペから見た結晶(右)
砂糖の結晶の観察をする子供たち
パネルやサンプルを使った展示ブースの様子
おわりに
当日、来場者約40人を対象にアンケートを実施したところ、砂糖の価格調整制度を知っているかという質問に対して、「知っている」「なんとなく知っている」と回答があったのは40%であった。砂糖の価格調整制度における調整金は、最終的に砂糖の価格に転嫁される。つまり、国内の砂糖生産は消費者に支えられているので、制度の安定的な運営には消費者に一層の理解を得ることが必要であることから、今後もこのような機会を通じてより多くの消費者にも関心を持ってもらえるよう、頂いたご意見を参考にしながら、情報発信に取り組んでいきたい。
最後に、この場をお借りして、今回の出展にご協力いただいた関係者の皆さま、ご来場いただいた皆さまに感謝申し上げます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713