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地域だより

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最終更新日:2014年11月27日

「第37回宮古の産業まつり」への出展
〜砂糖に関する情報発信の取り組み〜

2014年11月

那覇事務所 青木 敬太

 平成26年11月8日(土)・9日(日)の2日間、宮古島市民球場内練習場とその周辺で、「第37回宮古の産業まつり」(主催:宮古の産業まつり実行委員会)が開催された。当事務所は、沖縄県農業研究センター宮古島支所、宮古製糖株式会社、沖縄製糖株式会社と共同出展を行い、砂糖に関するパンフレットの配布、パネルの展示などを行った。

 同産業まつりは、宮古の地場産業の育成・振興などを目的とし、毎年開催している。今年は「出会い・ふれあい・感動!みゃーくぬすぐりむぬ(宮古の優れもの)」をテーマに、約70団体が出展し、球場のサブグラウンドでは琉球舞踊や産業振興賞表彰式などのさまざまなイベントが開催された。

 2日目は雨模様となったが、多くの家族連れなどでにぎわい、2日間で約1万4000人が会場に訪れた。
 

開会式

 初日の10時から開会式が行われ、同産業まつり実行委員会会長下地義治氏ら関係者のテープカットで開幕した。開会式では下地会長が「宮古の特産品をはじめ島内外のさまざまな商品に触れて、その品質の良さを再確認する良い機会にしてほしい」とあいさつしたほか、沖縄県知事(代読)、宮古島市下地敏彦市長から激励の祝辞があった。
 

砂糖に関する知識の情報発信

 今回当事務所は、砂糖や砂糖の価格調整制度に関する情報を発信するために、砂糖に関するパンフレットおよびスティックシュガーの配布や、消費者向けパネル、各種サンプルの展示などを行った。当日は当事務所員がパネルを用いて、宮古を含む沖縄県・鹿児島県南西諸島におけるサトウキビ生産の重要性や砂糖の価格調整制度について来場者に説明を行った。

 また、ルーペによる砂糖の結晶の観察コーナーを設け、砂糖が無色透明の結晶で無漂白であることを実際に見てもらう試みも行った。観察した子供たちからは、「結晶がダイヤモンドのようにきれい」「そのままだと白いのに、拡大すると透明に見える」などの率直な感想が聞かれた。

 そのほか、来場者からは、「砂糖はすべて日本で作られていると思っていた」「島によって黒糖の色や味が違うと知って、驚いた」「製糖は沖縄の重要な産業なので、保護してほしい」などの声が聞かれ、当事務所としても砂糖に関する消費者の意見を直接聞くことができる良い機会となった。
 
 

おわりに

 当日、来場者約30人を対象にアンケートを実施したところ、砂糖の価格調整制度を知っているかという質問に対して、「知っている」「なんとなく知っている」と回答があったのは70%であった。砂糖の価格調整制度における調整金は、最終的に砂糖の価格に転嫁される。つまり、国内の砂糖生産は消費者に支えられているので、制度の安定的な運営には消費者に一層の理解を得ることが必要であることから、今後もこのような機会を通じてより多くの消費者に関心を持ってもらえるよう、頂いたご意見を参考にしながら、情報発信に取り組んでいきたい。

 最後に、この場をお借りして、今回の出展にご協力頂いた関係者の皆さま、ご来場いただいた皆さまに感謝申し上げます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713