最終更新日:2015年1月14日
那覇事務所 井 悠輔
続いて、各農業機械メーカーの担当者から、ハーベスタの運用時の注意点について説明があった。各メーカーとも注意点には共通点が多く、基礎的な使用方法をしっかりと身に付けることの重要性が感じられた。そして、操作に慣れた時ほど事故が発生しやすいことから、繰り返し講習を受けることの重要性も感じられた。
続いて、糖業農産課から、沖縄県における農業機械化の動向について説明があった。宮古島では、年々ハーベスタによる収穫率が上がっているものの、沖縄県全体としては、鹿児島県に比べハーベスタの導入が遅れていることから、今後、地域協議会を主体とした話し合いを行い、地域のニーズに合わせハーベスタを計画的に導入していく必要があると説明があった。
最後に、宮古農林水産振興センターから、ハーベスタ収穫後の管理作業について説明があった。宮古島では、近年、ハーベスタ収穫後の株出し栽培が増加してきている。しかし、収穫後の管理作業が十分でないことから、収量が低いことが問題点となっている。講習では、収穫後に何も行わなかったほ場と管理作業を行ったほ場のデータを比較して説明し、管理作業の重要性を伝えていた。また、複合型の株出し管理機による管理を行った後に、サブソイラなどによる心土破砕や中耕ロータリーを使用するなど作業を行うほど収量が上がると説明があった。