地域だより
最終更新日:2015年3月9日
第4回高品質てん菜生産出荷共励会の表彰式について
2015年3月
平成27年2月16日(月)に北海道および一般社団法人北海道てん菜協会主催による第4回高品質てん菜生産出荷共励会(注)が開催された。
本共励会は、高い生産技術により高品質なてん菜を生産されている生産者を表彰し、その優れた取り組みを他の生産者や関係者に広く周知することによって、作付け意欲の向上を図ることを目的としている。
道内8製糖工場ごとに推薦された10アール当たりの糖量などの成績が上位の生産者の中から直播栽培部門で1名、移植栽培部門で3名(十勝地区、オホーツク地区、その他の地区からそれぞれ1名)の優秀賞受賞者を決定し、その中からさらに最優秀賞受賞者を決定している。
なお、今年度から、直播栽培、病害抵抗性品種の導入、作業の共同化・外部化、省力型移植機・播種機の活用などのコスト低減・省力栽培の取り組みについて、最も多くの取り組みを実施した優秀賞受賞者を対象として、独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞(以下「機構理事長賞」という)が創設された。
今年度から創設された機構理事長賞を授与する薄井総括理事
表彰式の中で、来賓の祝辞を行った当機構の薄井総括理事は、受賞者に対しお祝いのメッセージを述べた後、当機構は、砂糖の価格調整制度に基づき、精製糖企業などから徴収した調整金を財源として、てん菜糖の製造事業者に対し、国内産糖交付金の交付を行っており、生産者、JA、糖業者をはじめ関係者の協力により、当該業務が円滑に実施できていることに対し、謝辞を述べ、最後に、北海道のてん菜の生産振興と地域経済のより一層の活性化、関係者のますますのご活躍を祈念すると述べた。
砂糖の安定供給を図るため、砂糖の価格調整制度は重要であるとあいさつ(薄井総括理事)
今年度については、平成26年産のてん菜の高い成績に加え、土壌診断による適正施肥や堆肥施用による土づくりなどが高く評価された、中札内村の有限会社真野農場が最優秀賞を受賞した。
なお、機構理事長賞には、播種作業や農業機械の共同利用などが評価された小清水町の桑迫孝幸氏が受賞した。
この他の優秀賞は、坂森敏昭氏(長沼町)、桑原猛氏(むかわ町)が受賞した。
受賞者を代表して有限会社真野農場の代表者の真野氏は、「TPP(環太平洋パートナーシップ協定)問題で不安のある農業情勢だが、関係者と力を合わせ、次世代につなげられる農業を展開したい」とのあいさつを行った。
(注)主催は北海道および一般社団法人北海道てん菜協会、後援は北海道農業協同組合中央会、北海道農民連盟、日本甜菜製糖株式会社、ホクレン農業協同組合連合会、北海道糖業株式会社、てん菜の明日を考える会および独立行政法人農畜産業振興機構。
受賞者の記念撮影
(前列が受賞者。左から、桑迫氏(代理者)、坂森氏、真野氏、桑原氏(代理))
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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