容器別生産量では、PETボトルが前年比99.6%、缶が同97.6%、びんが同92.6%、紙容器が同97.1%と傾向は変わらない。しかし缶の内訳では、アルミSOT缶
(注)が同121.2%と大きく伸び、反面スチールSOT缶が同83.4%と大きく落ち込んだ(
表1)。これは一部メーカーがスチール缶からアルミ缶にシフトした影響と思われる。従来、衛生面からアルミ缶でのミルク入り缶コーヒーの製造などについては、公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会により、製造自粛するよう指導がなされてきた。これが昨年8月、殺菌技術の進歩やHACCP認定工場が広まってきたことなどから、この製造自粛が解除され、一般社団法人全国清涼飲料工業会(以下「全清飲」という。)に届け出を行うことで可能になったことに由来する。
(注)SOT缶とは、タブを引き起こしてから戻すと飲み口が開き、タブ自体が缶体から外れない構造になっている缶のこと。