地域だより
最終更新日:2015年7月17日
平成27年度第10回糸満市さとうきび生産組合総会の開催について
2015年7月
平成27年7月7日(火)に、沖縄県糸満市の農村環境改善センターにおいて、27年度第10回糸満市さとうきび生産組合総会(以下「総会」という)が開催された。
総会を主催する糸満市さとうきび生産組合(以下「組合」という)は、地区内における生産組織などの担い手育成により、安定的なさとうきび生産体制を確立し、さとうきびの生産向上および糖業振興に関する啓発活動などによる増産の促進、農家の所得向上を図ることを目的として、平成18年に設立された組織であり、27年7月現在、1018名の組合員で構成されている。
今回の総会は、組合員をはじめとして、糖業関係者、JAおよび行政関係者など約300名が参加した。また、総会では、26年度事業報告および27年度事業計画が承認され、26年12月18日に行われた糸満市さとうきび競作会などにおける受賞者の表彰が併せて行われた。
1 平成26年産さとうきび生産概況
糸満市は沖縄本島南部最大のさとうきび生産地であり、26年産の同市のさとうきび生産量は、相次ぐ台風被害などに見舞われながらも、2万4952トンと前年を7%上回った。しかしながら、23年産の不作以降は3万トンを切る状況が続いており、組合員数と生産面積も年々減少傾向にある。
上原組合長は、あいさつの中で、26年産の生産実績に触れながら、生産量3万トン台回復を目指して組合員が一丸となって増産に取り組んでいくよう強く呼び掛けた。
また、当機構からは、大泉特産業務部長が受賞した組合員を激励するとともに、「今後とも、生産者の皆様方に安心してさとうきびを生産していただけるよう、甘味資源作物交付金の交付業務を適切に実施していくことはもとより、消費者、国民の皆様方に価格調整制度への理解を求めながら、本制度が継続されるようさまざまな形で努力してまいりたい」との祝辞を送った。
2 糸満市さとうきび競作会などの受賞者の表彰
表彰式では、平成26年度糸満市さとうきび競作会、26年度南部地区さとうきび競作会および26年度沖縄県さとうきび競作会の受賞者ならびに26年産において100トン以上のさとうきびを出荷した組合員の表彰が行われ、上原組合長から賞状や記念品が贈呈された。
今回の総会に参加した組合員および関係者は、登壇者の話に熱心に耳を傾け、好成績を収めた同志を温かくたたえていた。
今後、糸満市におけるさとうきび生産量3万トン台回復の目標が達成され、さらには、沖縄県全体のさとうきびの増産がより一層推進されていくことを期待したい。
当機構としても甘味資源作物交付金の交付業務をはじめ、生産者が安心してさとうきび生産に取り組めるよう、引き続き適切な業務運営に努めてまいりたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
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