地域だより
最終更新日:2015年9月28日
平成27年度夏植推進大会について
2015年9月
平成27年9月10日(木)、沖縄本島南部の八重瀬町にて、南部地区さとうきび生産振興対策協議会(以下「対策協議会」という)主催で、夏植推進大会が開催された。ここ4カ年は台風などの影響により生産量の低迷が続く中、沖縄本島南部のさとうきび生産量の回復を目的として、「基本技術を守り、単収向上を図ろう!」をスローガンに、さとうきび植付ほ場での実演会と講演会が行われた。同大会の開催は10年ぶりとなる。実演会および講演会には、南部地区のさとうきび生産者を中心に、JA、製糖企業、行政などのさとうきび関係者約100名が参加した。
八重瀬町字仲座のほ場で行われた実演会では、夏植の基本的な作業工程を一つずつ確認しながら、各作業工程について丁寧な説明が行われた。
大会後半の講演会は具志頭農村環境改善センターに場所を移動して開催された。沖縄県農業研究センター作物班の伊禮信研究主幹を講師に迎え、「持続的なサトウキビ生産に向けた夏植型栽培と近年育成品種の利用」と題し、講演が行われた。
講演では、夏植において多収実現に必要な「基本」の確認や沖縄県全域向けの品種としては12年ぶりとなる新品種、RK97−14について紹介があり、その特性や栽培上の注意などが解説された。
参加者からは、ほ場管理の仕方や収穫時期について熱心な質問があり、活発な質疑応答となった。
今回の講演会などに参加した生産者からは、単収向上を達成するために一つでも参考にできる情報を得ようといった真剣な姿勢をうかがうことができた。今回の講演会の効果が来期の製糖期に表れ、さとうきびがさらなる増産に向かうことを期待したい。
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