地域だより
最終更新日:2015年11月19日
「2015八重山の産業まつり」への出展
〜砂糖に関する情報発信の取り組み〜
2015年11月
平成27年11月7日(土)・8日(日)の2日間、石垣市民会館で、「2015八重山の産業まつり」(主催:八重山の産業まつり実行委員会)が開催され、当事務所から砂糖に関するパンフレットの配布、パネルの展示などの出展を行った。
同産業まつりは、八重山地域(沖縄県石垣市、八重山郡竹富町および与那国町の1市2町からなる地域)内外の多くの企業・団体が八重山地域の特産品や新たな商品・サービスをアピールすることで、地場産業の発展を図ることを目的とし、毎年開催されている。今年は、「発信して関心を広げよう島産品!」をテーマに、八重山地域内を中心に30業者が出店、34ブースで自社商品を展示販売した。当日は隣接した会場で「第51回石垣島まつり」も同時開催され、多くの家族連れなどでにぎわった。
開場式
初日の10時から開場式が行われ、前里喬史産業まつり実行委員会会長(八重山青年会議所理事長)、八重山地域の3市町長ら関係者のテープカットで開幕した。開場式では、前里会長が、「まずわれわれがこの産業まつりを通して八重山の特産品の魅力を知り、そのうえで島外に広げていきたい」と宣言したほか、沖縄県の翁長雄志知事(代読)や石垣市の中山義隆市長(八重山市町会会長)からも激励のあいさつがあった。
砂糖に関する知識の情報発信
当事務所は、砂糖の消費拡大や砂糖の価格調整制度に関する情報発信を目的とし、関連情報のパンフレットおよびスティックシュガーの配布や、消費者向けパネル、各種サンプル品の展示などを行った。当日は職員がパネルを用いて、八重山を含む沖縄県・鹿児島県南西諸島におけるサトウキビ生産の重要性や、当機構が関わる業務について来場者に説明を行った。
また昨年度に引き続き、ルーペによる砂糖の結晶の観察コーナーを設け、砂糖が無色透明の結晶で無漂白であることを実際に見てもらう試みも行った。来場した子供たちの関心を引いただけでなく、大人からも「煮汁から結晶を取り出しているとは知らなかった」「白い砂糖は黒糖を漂白したものだと勘違いをしていた」といった感想があった。
石垣島という地域の特性上、サトウキビ生産者やその身内の人が来場者に多く、当事務所としても、生産者と消費者という両方の立場からの話を直接聞くことができる良い機会となった。
おわりに
当日、来場者約50人を対象にアンケートを実施したところ、砂糖の価格調整制度を知っているかという質問に対して、「知っていた」「聞いたことはあった」との回答は56%であった。サトウキビは沖縄県や鹿児島県南西諸島における基幹作物であり、製糖工場とともに地域経済にとって不可欠である。制度への理解を深めてもらえるよう、今後も情報発信に取り組んでいきたい。
最後に、この場をお借りして、今回の出展にご協力いただいた関係者の皆さま、ご来場いただいた皆さまに感謝申し上げます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713