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地域だより

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最終更新日:2016年3月29日

砂糖の出前講座を開催(生活協同組合コープさっぽろ)

2016年3月

札幌事務所  坂上 大樹
 当機構は、生活協同組合コープさっぽろからの依頼を受け、平成28年3月17日(木)に遠軽町の生活協同組合コープさっぽろプラザ店にて、砂糖の価格調整制度の仕組みなどを説明・解説する出前講座を実施した。今回、同組合の組合員22名の参加があった。
 本出前講座では、当機構特産調整部管理課の高橋課長代理による講義に加え、砂糖に関する理解や知見を深めてもらうことを目的とした体験講座を行った。

 高橋課長代理からは、「日本の砂糖を支える仕組み〜わが国の砂糖の安定供給のために〜」と題し、 1)砂糖は国民にとって重要な食料であり、その原料である「てん菜」「さとうきび」の生産は、地域経済、雇用の確保などの面で重要な役割を果たしていること、 2)砂糖の価格調整制度は、内外価格差の大きい砂糖について、安価な輸入糖などから調整金を徴収し、これを主な財源として、国内のてん菜やさとうきびの生産者、国内産糖製造事業者に交付金を交付することにより支援していること、 3)この輸入糖などに課された調整金は、販売価格に織り込まれる形で転嫁され、最終的には、砂糖を消費する消費者が負担していることなどを説明した。
 
 その後の体験講座では、砂糖のろ過実験を参加者とともに実演し、 1)砂糖の白さは天然の色であること、 2)三温糖は上白糖・グラニュー糖の加熱によりカラメル成分が形成したものであり、成分は上白糖・グラニュー糖とほぼ同じであることなどを解説した。
 
 参加者からは「てん菜糖と甘しゃ糖では品質や味に違いはあるのか」「上白糖とグラニュー糖は何が違うのか」などの多くの質問が寄せられ、砂糖に対し高い関心がうかがえたとともに、全体を通して活発な意見交換が行われ、有意義かつ充実した出前講座となった。また、出前講座終了後に行ったアンケートでは、参加者全員から回答が得られ、講義や体験講座の内容について「分かりやすかった」との回答が9割を超えた。

 当事務所としては、今後も砂糖の価格調整制度の周知浸透を図る取り組みを積極的に進めていくとともに、参加者が持ち帰った知識などが地域で共有され、今後の活動の中で活用されることを期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713