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最終更新日:2017年7月10日
イ.昨年と比較した仕入量の動向
平成27年と比較した28年の仕入量の動向は、いずれの天然でん粉も「横ばい」が最も多かったものの、かんしょでん粉は他のでん粉と比較すると、その割合が20ポイント程度低くなっており、仕入量の動きに違いが見られた(図7)。横ばい以外を回答した企業の増減要因としては、「既存商品の需要の変動」を挙げる企業が多かった。なお、「大幅に増加」「やや増加」と回答した企業は製菓業が多く、「やや減少」「大幅に減少」と回答した企業は水産練り製品製造業、製パン業、糖化製品製造業であった。
ウ.今後の仕入量の見込み
今後の仕入量の見込みは、いずれの天然でん粉も「横ばい」が圧倒的に多かった(図8)。横ばい以外を回答した企業の増減要因としては、全体として「既存商品の需要の変動」を挙げる企業が最も多かったが、ばれいしょでん粉に限っては、28年夏に北海道を相次いで襲った台風の影響で、原料となるばれいしょの生産量が減少したことに伴い、仕入先から供給制限を受けていることを理由に挙げる企業もあった。なお、「大幅に増加する見込み」「やや増加する見込み」と回答した企業は製麺業、「やや減少する見込み」「大幅に減少する見込み」と回答した企業は製粉業、糖化製品製造業であった。
(5)仕入価格の動向
ア.直近の仕入価格
1キログラム当たりの仕入価格(平成29年1月時点)は、「80円以上120円未満」「120円以上160円未満」が同数の15.9%で多かった(図9)。
種類別に見ると、ばれいしょでん粉の仕入価格は、総じて他の天然でん粉よりも高い傾向にあった(図10)。