同日にCONABは、2021/22年度の第1回生産見通しも併せて公表した。これによると、サトウキビの作付面積は、大豆やトウモロコシなど、より収益性の高い作物への転作が進むことで、842万ヘクタール(前年度比2.2%減)とわずかに減少すると見込まれる。このうち、中南部の収穫面積は753万ヘクタール(同2.4%減)、北東部も微減ながらも同0.5%減の同89万ヘクタールとさらなる減少が見込まれる。
サトウキビ生産量は、収穫面積の減少に加え、干ばつや高温といった気候要因により1ヘクタール当たりの収量が74.6トン(同1.8%減)と減少することで、6億2814万トン(同4.0%減)とやや減少が見込まれる。
砂糖生産量は、原料となるサトウキビの減産見込みを踏まえ3890万トン(同5.7%減)とやや減少が見込まれる。
サトウキビ由来のエタノール生産量は、2703万キロリットル(同9.1%減)とかなりの程度の減少が見込まれる。業界関係者の間では、人の移動制限などCOVID-19の拡大抑制策の延長による燃料消費量の減少が懸念されているという。
(国際調査グループ 塩原 百合子)