ホーム > 砂糖・でん粉の生産地から > 地方事務所だより > 平成28年度第1回地域情報交換会を開催(鹿児島事務所)

平成28年度第1回地域情報交換会を開催(鹿児島事務所)

印刷ページ

最終更新日:2016年5月12日

2016年5月

鹿児島事務所 小山 陽平
 
 鹿児島事務所では、平成28年4月21日(木)、鹿児島市内において、平成28年度第1回地域情報交換会を開催した。本交換会は、当事務所における情報収集提供業務への意見を伺い、的確なニーズで情報発信することを目的とし、鹿児島県内の行政機関・生産者団体・国産糖企業・糖化メーカー・有識者など15名を参集して、意見交換を行った。
 
 はじめに、当事務所から平成27年度の当事務所における情報集提供業務の実績調査を報告し、当機構調査情報部から平成28年度の情報収集提供業務における重点テーマを説明し、その後、重点テーマを踏まえた当事務所の平成28年度の情報収集提供業務の実施計画(案)について説明したうえで、当該業務への意見を伺った。
 
 続いて、出席者から所属組織における情勢の報告を頂いたので、以下に概要を紹介する。

(さとうきび・砂糖)

  • 県全体では平成23年産以降続いた不作からは回復の兆しがみられたものの、種子島や奄美大島においては、依然厳しい状況が続いており、平成28年産の生産が回復するよう、さとうきび増産基金において支援を実施している。
  •  収穫期の多雨が各島で続いたため、ハーベスタでの収穫作業が計画通りに進まず例年より工場の操業期間が長引いた島があった。その結果、原料の受入待ちが発生したことによる稼動率の低下、操業期間の延長による燃料費等のコスト増が発生した。
  •  全島共通の課題として、高齢化に対応した収穫後の適期管理やハーベスタの踏圧等によって低下した地力の向上等があげられた。

(かんしょ・でん粉)

  • 昨年5月から8月にかけての長雨と日照不足により、収量が低下した。特に、無マルチ栽培において多雨の影響が大きかった。
  • 製造現場では、でん粉の安定供給に向けていかにして原料を確保するかが課題となっており、単収増に向けた取り組みや契約取引の推進を引き続き行うことが重要視されている。
  • 28年産では、今月(4月)の雨が多く植付け作業に既に遅れが発生しており、昨年と同じ状況にならないか懸念している。
  • かんしょでん粉の販売数量のうち、食品向け用途の割合は、地道ではあるが増加している。また、小売・業務用・外食向けなど幅広い販路が開けてきている状況。
 また、当機構による交付金制度周知について、以下のご意見を頂いた。
 さとうきびから作られた砂糖とかんしょでん粉は、共に鹿児島県の郷土食材として無くてはならないもの。事務所が実施した学生向けの出前講座は、レシピ紹介にとどまらず、制度紹介の講義もあり有益である。継続していただきたい。
 その後の意見交換においても、現在話題のトピックに対して活発に意見が交わされた。
 
 最後に、当事務所真弓所長から、当事務所の平成28年度の情報収集提供業務においては、本交換会で頂いた貴重な意見等を踏まえ、関係各所のニーズに沿った情報提供に努めるとともに、消費者に対して砂糖・でん粉の価格調整制度を積極的に周知するので、引き続き協力をお願いしたいと述べ、閉会した。
(1)会議の様子
(1)会議の様子
(2)真弓所長のあいさつ
(2)真弓所長のあいさつ
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741