1、平成27年度事業報告
同協会が平成27年度において実施した事業について報告が行われた。以下、主な事業について紹介する。
○さとうきび品質取引対策基金事業
糖度に応じた原料取引を円滑に実施していくため、各製糖工場に品質取引立会人を設置するとともに、立会人を対象に品質の測定方法や鹿児島県のさとうきび奨励品種に関する研修会を沖永良部島で実施した。また、琉球大学などの協力を得て、細裂NIR法による品質測定の基準となる検量線の精度向上のための分析や測定装置の点検を実施した。さらに、さとうきび生産改善共励会を実施し、県内の優秀な農家や団体を表彰した。
○さとうきび試験研究事業
さとうきびの新品種の選定や生産現場の課題解決を図るための技術開発研究を進めたほか、栽培管理技術等の普及を図るため、鹿児島市内において鹿児島県内のさとうきびおよび糖業の関係者を一堂に集め、研究成果の発表や「基本技術の励行によるさとうきび単収の向上」をテーマにシンポジウムを開催するなど情報の共有を図った。
○さとうきび増産基金事業
平成24年度に造成した基金の残額を利用して、台風や干ばつなどの自然災害や病害虫が異常発生した場合等のセーフティネットとして、種子島と奄美大島
を対象に基金を発動し、生産回復に向けて、種苗の買上げ、マルチ資材、土壌改良資材、農薬、肥料の購入助成、農作業受託に対する支援を行った。また、農業機械リース導入については、平成26年度末に追加公募により採択された地区の事業を平成27年度に繰り越して実施した。