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平成28年度喜界町糖業振興会総会ならびに喜界町さとうきび価格対策協議会定期総会の開催について

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最終更新日:2016年8月29日

2016年8月

鹿児島事務所 真弓正展
 平成28年7月22日(金)、鹿児島県大島郡喜界町自然休暇村管理センターにおいて、喜界町糖業振興会(会長:川島健勇喜界町長、以下「糖業振興会」という)の第52回目となる総会が開催された。総会には喜界町さとうきび生産農家、糖業関係者など210名が参加した。
 喜界島における平成27/28年期のさとうきびの生産実績は、初期生育が良好で茎数も多く、大きな災害もなく平年を上回っていたが、株出、夏植で単収が低迷し、特に夏植はメイチュウ被害による折損や枯死茎が多発した。その結果、生産量は当初見込8万3000トンから実績7万3822トンと1割以上減少したが、不作であった前期から9425トン増えた。
 総会では川島健勇糖業振興会長から「島の人口が毎年約150人減少している。人口減少を食い止めるためいろいろな政策を行っているが、何といってもさとうきびをはじめとする農業政策が一番重要。島全体の耕地面積は変わらないので、さとうきびの単収を上げて年間8万トンを目標に頑張りましょう。」と生産者に力強く呼びかけた。
川島健勇 糖業振興協会会長あいさつ
川島健勇 糖業振興協会会長あいさつ
 また、生和糖業の金子勇人代表取締役社長が「先日農林水産省へ経営改善計画を提出しました。コスト削減し経営の効率化を図り、生産性の向上を目指していきます。喜界島はさとうきび全体の6割以上が株出です。圃場管理をしっかりして単収アップして、良質なさとうきびをこの冬製糖工場へ搬入していただくことを期待します。」と増産への期待を表明した。
金子勇人 代表取締役社長あいさつ
金子勇人 代表取締役社長あいさつ
 次に、平成27/28年期のさとうきび生産実績に基づき表彰式が行われ、1)優秀集落、2)高生産の部、3)高単収の部、4)増産の部、5)75歳以上さとうきび栽培従事者、6)生和糖業株式会社賞の表彰が行われた。
優良農家への賞状授与
優良農家への賞状授与
 当機構薄井久雄総括理事からは、「糖価調整制度については、先に国会に提出されたTPP関連法案においても、その枠組みは維持されるとともに、調整金の対象に加糖調製品が追加されるなど、制度の強化が盛り込まれている。当機構としては、引続き、さとうきびの生産が安定的に行われるよう、交付金交付業務の適正な運営はもとより、消費者・国民の皆様に制度の説明などを行って、理解を求め、同制度が継続されるよう、様々な形で努力してまいりたい。」とあいさつした。
薄井総括理事あいさつ
薄井総括理事あいさつ
 続いて、糖業振興会の平成28年度取組事項を含む事業計画、収支予算などが審議され承認された後、後大島農業共済事務組合喜界支所の石原良貴氏から、さとうきび共済について説明が行われた。喜界島は鹿児島県平均加入率(約50%)に比べ、かなり低い加入率(約15%)であるため、加入率向上を呼び掛けた。
【平成28年度取組事項】
1、栽培基準の遵守及び適期肥培管理の励行
2、土づくり対策
3、春植・株出面積拡大による増産
4、病害虫防除対策
5、機械化一貫体系確立による省力化の推進
6、優良品種種苗の普及並びに地域に適した優良品種への更新
7、一芽苗、有機物堆肥及び緑肥を活用した単収向上
8、作業受託体制の整備および推進
9、さとうきび共済の加入
10、新規就農者の育成
 糖業振興会総会に引続き、喜界町さとうきび価格対策協議会定期総会も開催され平成28年度事業計画及び収支予算書などについて承認された。
 喜界島のさとうきび生産量8万トン達成を目指して、生産農家、糖業関係者及び関係機関のご尽力をいただくとともに、当機構としても生産農家の皆様が安心してさとうきびを作ることが出来るよう、今後も交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。
総会に参加された生産農家の皆様
総会に参加された生産農家の皆様
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4731