次に、南大島農業共済組合から農業共済制度の説明、与論町糖業振興会から平成29年度の事業案内が行われた。
その後、鹿児島県大島支庁沖永良部事務所 枦浩二農業普及課技術専門員から「さとうきび栽培における半装軌式トラクタの作業性効果に関する実証調査」と題し講演が行われた。講演では、沖永良部島の圃場(ほじょう)で行った小型半装軌式トラクタを用いた株出管理作業の実証調査の結果について、半装軌式であることにより重粘土地帯において降雨後の土壌水分が高い状態で株出管理作業が可能であることおよび小型化により機械作業者の疲労軽減や燃費が改善することなどの利点を中心とした報告があった。枦氏は、同作業の普及定着を図るため、実証調査の課題を踏まえ、効率的な作業が可能となる作業方法の提案や地域農業者の高齢化に対応した管理作業を効率的かつ低コストで実施可能な受託経営体の育成を図りたいと締めくくった。
最後に、大会スローガンが宣言され、関係者一体となって増産に向けて取り組んでいくことを確認し、JAあまみ与論地区さとうきび部会 町繁一副会長のあいさつをもって閉会となった。
【平成29年度大会スローガン】
発声:与論町ハーベスタ連絡協議会副会長 原田治彦氏
- さとうきび作付面積450ヘクタール以上確保し生産量を増やそう。
- 適期のかん水と肥培管理を徹底し、さとうきびの増収に取り組もう。
- さとうきび共済加入率70パーセント以上達成をみんなで取り組もう。