鹿児島純心女子大学にて「砂糖・でん粉のパネル展」を開催
最終更新日:2017年7月27日
2017年6月
当事務所は、昨年に引き続き、6月6日(火)から9日(金)までの4日間、薩摩川内市の鹿児島純心女子大学にて、砂糖・でん粉のパネル展示を開催した。
このパネル展は、「食育推進基本計画」に定められている毎年6月の「食育月間」に併せ、薩摩川内市農林水産部と共催で実施しているものである。
(パネル展の概要)
今回のパネル展は、純心女子大学の学生に対して、砂糖およびでん粉に関する「価格調整制度」の周知と砂糖・でん粉の正しい知識の浸透を図るために開催したものである。価格調整制度の目的は、サトウキビおよびでん粉原料用かんしょの再生産の確保や砂糖およびでん粉の安定的な供給の確保などを図ることとしている。会場には、価格調整制度、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルを展示し、これに関連したパンフレットやかんしょでん粉を用いたレシピ集を配布するとともに、実物大のサトウキビやてん菜の模型を展示した。
また、学生に対して、わが国で、唯一鹿児島県で製造されているかんしょでん粉を身近に感じてもらうとともに、こなみずきでん粉の「冷蔵しても硬くなりにくい。」、「長期間離水せず品質が保持される。」などの特性についての認識の浸透を図るため、当事務所職員が作成した各でん粉のゲルを展示した。
また、6月6日および9日には、当事務所職員から価格調整制度等の説明を行った。
かんしょでん粉の特性や糖価調整制度の説明をする鹿児島事務所職員(左)
ゼリー状のゲルに触れることで、かんしょでん粉の特性の認識を深めることができた。
また、最終日の9日(金)には、パネル展示会場の隣接するオーディオルームで看護栄養学部健康栄養学科1年生50人を対象として、砂糖およびでん粉の価格調整制度などの講義を行った。
講義後の意見交換で、「サトウキビやかんしょは、台風など自然災害に強い基幹作物であり、これらを原料として製造した砂糖やかんしょでん粉は、地域経済の活性化に大変重要な役割を担っている。」、「でん粉は、清涼飲料水、菓子類、麺類などの食品から製紙、医薬品まで、幅広い製品に使われている。」、「各でん粉から作られた、ゲルを触りかんしょでん粉の認識が一層深まった。」などの感想が寄せられた。
当事務所による講義の模様
講義を受けた学生が将来、管理栄養士や栄養教諭となった際に、児童・生徒や消費者などに価格調整制度の内容を伝えることによって、砂糖およびでん粉の正しい知識のさらなる普及促進が図られることを期待したい。
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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
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