鹿児島市内にてかんしょでん粉に関する親子料理教室を開催(さつまいもでん粉応援プロジェクト)
最終更新日:2017年8月22日
2017年8月
鹿児島事務所 岸本 真三市
8月20日(日)、鹿児島市にあるかごしま県民交流センターにおいて、かんしょでん粉に関する親子料理教室を開催した。当日は、一般公募により申し込みのあった9組の親子(21名)が参加した。
当料理教室の目的は、鹿児島県でのみ生産されているかんしょでん粉の家庭料理への様々な活用方法を提案し、認知度向上や食品用途としてのかんしょでん粉の需要拡大を図るため、鹿児島県さつまいもでん粉食品用途拡大推進協議会、鹿児島県、鹿児島県さつまいも・でん粉対策協議会、(独)農畜産業振興機構の4者により設立した「さつまいもでん粉応援プロジェクト」の第2回目の取り組みとして開催した。
はじめに、当機構から石井稔鹿児島事務所長が開催のあいさつおよびかんしょでん粉についての説明を行った(写真1)。説明の中で、参加者は、かんしょでん粉の原料となるかんしょの実物を触ったり(写真2)、でん粉ゲル4種類(コーンスターチ、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉、「こなみずき」でん粉)の弾力の違いを体験した(写真3)。
(写真1 石井所長による説明)
(写真2 でん粉原料かんしょを触る参加者)
(写真3 でん粉ゲルの弾力を体験)
メニューは、「親子で作ろう!簡単夏メニュー〜さつまいもでん粉を使った親子料理教室〜」と題して、講師の本田かおりさん(注)に依頼し、当料理教室向けにかんしょでん粉を使う3品を考案していただいた。
(注)本田かおりさんのプロフィール
日本テレビ系「ヒルナンデス」のレシピの女王シーズン3出演。
栄養士免許、栄養教諭2種免許。現在、鹿児島市西谷山にあるJAグループ鹿児島の複合型商業施設「たわわタウン谷山」で月1回料理教室「Smile Dish」を開催。
(本田さんの考案のメニュー)
(写真4 彩りそうめん)
・3種の彩りそうめん(肉味噌ごま豆乳そうめん、なめことオクラ冷やしそうめん、そうめんチャンプルー)(写真4)
「こなみずき」でん粉が使われている市販のそうめんを活用し、のど越しのよい麺に合わせた3種類(肉みそごま豆乳たれ、錦糸卵・なめこ・おくらをのせたシンプルそうめん、そうめんチャンプルー)の彩りが鮮やかで、見た目にも楽しいメインディッシュ。
(写真5 手羽元のからあげ)
・手羽元のからあげ(写真5)
衣に「こなみずき」でん粉を使うことで、サクッとした歯ごたえが特徴の一品。
(写真6 もっちり羊羹)
・もっちり羊羹(写真6)
「こなみずき」でん粉を使うことで心地よい弾力を生み、分量によりその弾力を調整できることから、家庭で好みの硬さの羊羹が手軽に作ることができる。
調理を始める前に、本田さんから実演を交えた講演があり(写真7)、その後、参加者は、親子で協力して調理に取り掛かった。
(写真7 本田さんの実演)
今回の料理教室では、安全に配慮し、高温の油を扱う手羽元のから揚げを調理している間は、子供たちは、別室で自分たちが食べる際に盛り付ける皿やカップのデコレーションなどを行なった。
会場内は、終始、参加者の子供たちの笑顔がたえず、明るい雰囲気の中、約100分程度で、子供たちがデコレーションした皿やカップに3品の料理が盛り付けられ完成した(写真8)。
(写真8 完成した料理)
参加者は、完成した料理を写真に撮るなどしてから、食事を楽しんだ。
イベント後のアンケートによると、今回の料理教室を通じて、かんしょでん粉の認知度の向上や食品用途の需要喚起に繋がることが期待できる結果となった。
(アンケート結果の概要)
設問:「さつまいもでん粉」を知っていましたか?
回答:知っていて使ったことがある(11%),以前から知っていたが,今回初めて使った(22%),初めて知った(67%)
設問:今後は家庭でも「さつまいもでん粉」を使って料理をしてみたいと思いましたか?
回答:ぜひ料理してみたい(100%),機会があれば料理してみたい(0%),料理したいと思わない(0%)
理由(片栗粉の代わりとしても使用できることが分かったので活用したい,とてもおいしかったから,県産のものは安心して使えるから,など)
設問:本日の料理教室の内容をご家族や知人に教えたいと思いましたか?
回答:ぜひ教えたい(89%),機会があれば教えたい(11%),どちらともいえない(0%),教えたくない(0%)
設問:今回のイベントに参加して、さつまいもでん粉関連の商品を購入したいと思いましたか?
回答:購入したい(100%),購入したくない(0%)
このほか、かんしょでん粉に関する理解醸成を図るため、展示スペースにて、かんしょでん粉が使われている食品を展示し、かんしょでん粉が多くの商品に使用されていることを紹介した(写真9)。
(写真9 展示の模様)
鹿児島事務所では、今回の「さつまいもでん粉プロジェクト」の親子料理教室を通じて、かんしょでん粉の家庭料理における利用が進むことを期待するとともに、今後も関係者と連携して、鹿児島県内でのかんしょでん粉の浸透と普及を通じて、制度の周知に努めてまいりたい。
最後に今回の親子料理教室開催に当たり、講師を引き受けていただきました本田さん、司会を担当していただいた鹿児島県くみあい開発株式会社 重信朋美さんおよび関係者のみなさまに感謝申し上げます。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741