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平成29年度喜界町糖業振興会総会ならびに喜界町さとうきび価格対策協議会定期総会の開催について

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最終更新日:2017年9月22日

2017年9月


鹿児島事務所 米元 健太

 7月26日(水)、鹿児島県大島郡喜界町自然休暇村管理センターにおいて、喜界町糖業振興会(会長:川島健勇喜界町長、以下「糖業振興会」という)の総会が開催された。総会には、喜界町サトウキビ生産農家、糖業関係者など合計162名が参加した。
 喜界島における平成28/29年期のサトウキビ生産は、初期生育こそ少雨により心配されたものの、夏場には概ね適度な降雨を記録し台風による塩害などの被害もほとんど発生しなかったほか、メイチュウ被害も僅かであった。この結果、サトウキビ生産量は、8期ぶりに9万トンを超え、平成5/6年期以降最高の9万5834トン(前年期比29.8%増)となった(図)。
図
 総会では、はじめに、川島健勇糖業振興会長が、「平成28年期は、記録的な豊作となった。しかしながら、元々高水準を誇っていた喜界島の単収は近年、株出の割合が高くなる中で低迷している。このため、適期の植え付けなど圃場管理をいま一度徹底して単収の回復につなげ、生産量が安定的に8万トン以上となるように頑張りましょう」と生産者に力強く呼びかけた。
川島健勇糖業振興協会会長のあいさつ
川島健勇糖業振興協会会長のあいさつ
 次に、平成28/29年期のサトウキビ生産実績に基づき表彰式が行われ、1)優秀集落、2)高生産の部、3)高単収の部、4)増産の部、5)75歳以上サトウキビ栽培従事者、6)生和糖業株式会社賞の表彰が行われた。
優秀集落の部で1位となった中熊集落の代表者への賞状授与
優秀集落の部で1位となった中熊集落の代表者への賞状授与
 続いて、来賓のあいさつを、鹿児島県議会 禧久伸一郎議員、喜界町議会外内千里議長及び、当機構の石井鹿児島事務所長が行った。石井所長は、業務運営に際しての謝辞の後、「当機構は、糖価調整制度の実施機関として、砂糖の安定的な供給が図られるよう、生産者の経営安定や関連産業の健全な発展のために、サトウキビの生産者や国内産糖製造事業者の皆様に交付金を交付しています。今後も、生産者の皆様が安心してサトウキビの生産を行い、製糖工場が安定的に操業できるよう、生産者や消費者の皆様に対して糖価調整制度における理解の醸成を図り、同制度が継続されるようさまざまな形で努力してまいります」とあいさつした。
石井所長のあいさつ
石井所長のあいさつ
 続いて、糖業振興会の平成29年度取組事項を含む事業計画、収支予算などが審議され承認された。 

【平成29年度取組事項】
 1.栽培基準の遵守及び適期肥培管理の励行
 2.土作り対策  
 3.病害虫防除対策
 4.機械化一貫体系確立による省力化の推進
 5.優良品種種苗の普及並びに奨励品種の推進
 6.一芽苗、有機物堆肥及び緑肥を活用した単収向上
 7.作業受委託体制の整備および推進
 8.サトウキビ共済の加入
 9.新規就農者の育成


 糖業振興会総会に引続き、喜界町さとうきび価格対策協議会定期総会も開催され平成29年度事業計画及び収支予算書などが承認された。同会では、独立行政法人農業者年金基金の黒木氏を講師として招き、農業者年金の概要やメリットについての説明が行われた。
 
 当機構としては、喜界島のサトウキビ生産の更なる発展を祈念するとともに、生産者の皆様が安心してサトウキビ生産を続けられるよう、今後も交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。

 
総会に参加された生産農家の皆様
総会に参加された生産農家の皆様
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741