鹿児島事務所 小笠原 健人
9月12日(木)、日置市の鹿児島県立農業大学校において、令和元年度起業活動リーダー研修(以下、「研修」という。)が開催された。
この研修は、県下で起業活動に取り組む組織等の更なる地域農産物の有効活用と農業・農村の活性化を図るために、その活動の中核となるリーダー等の加工技術の向上と情報交換を目的として実施されており、当日は、農産加工品の製造・販売を行っている生活研究グループ員などを中心とした27名が研修に出席した。
今回の研修では、農産物の加工に関連した複数の講演が行われ、当機構からも情報提供の一つとして、北原所長代理より「砂糖の種類と特徴、製造法、砂糖をめぐる事情等について」と題した講演を行った。
講演では、国民の食生活上での砂糖の位置付けや、国内における砂糖の生産状況のほか、国内に流通する砂糖の種類や、その種類ごとの特性と製造方法の違いに加え、糖価調整制度の役割と仕組みなどについても説明がなされた。講演後の質疑応答やアンケートでは、「製造方法や製造工程で名称が異なることを知り、勉強になった」、「白砂糖は漂白されており、体に悪いと聞いていたが、それは間違いであることがわかった」、「普段何気なく活用していたので、製造する加工食品に合わせて活用したい」といった意見が多くみられ、砂糖の安全性や砂糖の種類ごとの特徴などに対する関心の高さが伺えた。また、糖価調整制度については、今回の講演を通じて、初めて制度の存在を知ったという声が多く聞かれた。
当機構としては引き続きこのような機会を通じて、砂糖に関する正しい知識の普及および価格調整制度の周知・浸透に努めてまいりたい。