鹿児島事務所 海老沼一出
当事務所は、6月5日(火)から8日(金)までの4日間、薩摩
川内市の鹿児島純心女子大学にて、砂糖・でん粉のパネル展示を開催した。
このパネル展は、「食育推進基本計画」に定められている毎年6月の「食育月間」に併せ、薩摩川内市と共催で実施しているものである。
今回のパネル展は、鹿児島純心女子大学の学生に対して、砂糖およびでん粉に関する「価格調整制度」の周知と砂糖・でん粉の正しい知識の浸透を図るために開催した。価格調整制度の目的は、サトウキビおよびでん粉原料用かんしょの再生産の確保や砂糖およびでん粉の安定的な供給の確保などを図ることである。会場には、価格調整制度、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルや実物大のサトウキビやてん菜の模型を展示し、これに関連したパンフレットやかんしょでん粉を用いたレシピ集を配布した。
さらに、でん粉と砂糖の関心を高めるため、体験型の展示として、でん粉では、ゲル4種類(コーンスターチ、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉、「こなみずき」でん粉)を触って弾力の違いを知ってもらった。特に、でん粉用かんしょの1品種である「こなみずき」でん粉は「冷蔵しても硬くなりにくい」、「長期間離水せず品質が保持される」などの特性を持っており、これらの特性について浸透を図ることができた。
砂糖については、鹿児島県の各島で作られる島ザラメ糖を用いて、ミニ綿菓子づくり体験を行った。一般に市販されているザラメ糖とは異なり、各島のザラメ糖は特有のコクや風味を持つことから、学生からは「おいしい」、「市販の綿菓子とは違う」などの感想を聞くことができた。