鹿児島事務所 合屋祐里
6月1日(金)、鹿児島県奄美群島のひとつである沖永良部島の和泊町において、「平成29/30年期さとうきび祭り」が開催された。本祭りは、同町のさとうきび産業の持続的な発展に向けて、関係者の意思統一を図ることを目的としており、和泊町内の生産者のほか、JA、糖業関係者、行政担当者などの約220名が出席した。
冒頭、和泊町糖業振興会 伊地知実利 会長から開会の挨拶が述べられた(写真1)。伊地知会長は、「平成29年度のさとうきび生産は、夏期に発生した大干ばつと10月末に相次いだ台風の影響で、減収・低糖度という大変厳しい状況に置かれたが、その後の関係者一丸となった対策や増産基金事業等の発動により、4期連続の豊作を達成した。安定収入が見込まれる、さとうきびを基幹作物として農業振興を推進していくことが、本町経済の安定化・活性化に繋がっているものと確信している」とし、また、今期の植付け作業や少雨による春植・株出の生育の遅れに触れながらも、適切な肥培管理の徹底やかん水施設の整備等により、更なる生産振興に取り組むとの意気込みを語った。