鹿児島事務所 合屋祐里
12月1日(土)、鹿児島市のベルク広場およびマルヤガーデンズにおいて、「第4回かごしま食育フェスタ」(主催:鹿児島市、協力:鹿児島市食育推進ネットワーク)が開催された。同イベントは、食に関する学習や体験活動を通じて、市民の食に対する関心を高め、家庭や地域、学校等が連携して食育を推進することを目的としており、平成27年から毎年開催されている。4回目となる今回は、開催場所を初めて教育施設から商業施設に移し、好天にも恵まれた結果、2会場合わせて延べ約1千人の来場があった。
会場では、官民約40の出展者による展示・試食・販売が行われたほか、親子料理教室や味噌、パンづくり体験、明治維新150年クイズラリーなどが実施され、親子連れや立ち寄った買い物客で大いに賑わった。
今回、鹿児島事務所は、「正しく知ろう!砂糖・でん粉の知識と魅力」をテーマに、ベルク広場にて、砂糖・でん粉の価格調整制度の仕組みや製造工程、でん粉の様々な用途に関するパネルの展示、パンフレットの配布を行った。
あわせて、砂糖に関する展示では、種子島の新光糖業株式会社、喜界島の生和糖業株式会社、奄美大島の富国製糖株式会社および与論島の与論島製糖株式会社の協力の下、各島で栽培されたさとうきびの展示を行った。来場者の中には初めて実物のさとうきびを手に取った方も多く、竹のような植物から砂糖が作られることに興味を持たれたようだった。
また、上述の4島で生産された島ザラメを使った綿菓子づくり体験やカルメ焼きの食べ比べでは、島ザラメならではの豊かな風味を楽しんでいただき、多くの親子連れに好評だった。さらに、生食用のさとうきびを用いたきびかじり体験のほか、株式会社マツオの協力の下、きび搾り機を使ってさとうきびを圧搾し、搾り汁の糖度を果物と比較するクイズを実施したところ、どの参加者も一様にさとうきび本来の甘さに驚かれていた。