【大会決議】
でん粉原料用甘しょは、本県における特殊土壌や台風に強い防災営農作物として無くてはならない作物である。しかしながら最近では、高齢化の進展や異常気象、さらには病害などにより生産基盤が脆弱化している。
このような中、でん粉原料用甘しょの役割を改めて見直し、鹿児島県の農業の根幹を成す甘しょ生産を守るため、でん粉工場と一体となり下記事項に取り組む。
記
一.基本技術を徹底し、天候や病害に負けない甘しょ生産基盤の構築をすすめます。
一.多収性新品種「九州181号」への全面切替に向け取り組み、甘しょの安定生産に努めます。
一.省力化技術などスマート農業を積極的に取り入れ、コスト削減による所得の向上を目指します。
生産振興大会の前後では、でん粉の価格調整制度の周知・浸透およびかんしょでん粉の様々な用途を紹介し、生産者の生産意欲向上に資することを目的として、当機構鹿児島事務所では、パネルの展示、パンフレットの配布等を行った(写真5)。立ち寄った生産者の多くがかんしょでん粉を使った加工食品になじみのない様子で、展示された菓子、麺、春雨等を手に取り、裏面の食品表示を確かめていた。また、かんしょでん粉が使われた市販のスナック菓子や「こなみずき」というかんしょでん粉で固めた手作りゼリーの試食を行い、特徴的な食感が好評を博していた。