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令和元年度与論町さとうきび生産振興大会の開催について

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最終更新日:2019年6月6日

鹿児島事務所 小笠原 健人


 5月19日(日)、鹿児島県大島郡与論町の「JA会館よろん」において、与論町さとうきび生産振興大会(以下「生産振興大会」という。)が開催された。
 生産振興大会は、JAあまみ与論地区さとうきび部会の主催のもと、与論町の生産農家、糖業関係者、JA及び行政関係者など約200名が出席した。
 平成30年産の与論町の生産量は、前年より671トン増加し2万4396トン、10アール当たりの収量は、357キログラム増加し5.94トンとなった。また、平均糖度は、13.45度と前年の13.13度を上回った。
 
 開会に当たり、JAあまみ与論地区さとうきび部会 原田新一郎会長が「前期は与論島製糖鰍フ理解のもと、2年連続で年内操業が行われたため、収穫後の管理作業が早期に着手できたことを背景に、今年産は現在のところ順調に生育している。」などのあいさつを行った。
 

写真1 原田新一郎会長のあいさつ
写真1 原田新一郎会長のあいさつ
 続いて、当機構鹿児島事務所の石井所長から業務運営に際しての謝辞の後、「当機構は、糖価調整制度の実施機関として、サトウキビの生産者の皆様や国内産糖製造事業者に交付金を交付することにより、生産者の経営安定や関連産業の健全な発展を通じて、砂糖の安定的な供給を図っています。また、これまで認められていた特例要件が平成30年産をもって終了するため、A3、A4の要件で加入している方は本則で加入できるよう準備してほしい。引き続きサトウキビの生産が安定的に行われ、消費者・国民の皆様に対して糖価調整制度における理解の醸成が図られるよう努力していきたい。」とあいさつした。
写真2 石井所長によるあいさつ
写真2 石井所長によるあいさつ
 また、機構調査情報部坂上大樹から「オーガニックシュガーをめぐる情勢」と題して講演を行った。講演では、欧米を中心とした健康食ブームを背景として、輸出向けのオーガニックシュガーの生産量が増加し続けている、世界最大の生産国であるブラジルにおける、サトウキビの生産現場やオーガニックシュガーの製造工程、輸出戦略などが紹介された。

 その後、鹿児島県農業開発総合センター徳之島支場 黒木栄一研究専門員から「さとうきびで儲けるためのポイント!!」と題し、講演が行われた。講演では、同氏が開発した株出し管理機「スクープ」の紹介と併せて、梅雨明け前の灌水の重要性や株出し管理のポイント、各品種の特徴など、収量をアップさせるためのポイントが説明された。
 講演後、サトウキビ生産者である徳之島の大竹勝人氏および沖永良部島の瀬川静一郎氏、参加者間でのパネルディスカッションが行われ、収量をアップさせるための栽培管理方法などについて活発な議論が行われた。
 最後に、関係者が一体となってがんばろう三唱を行い、JAあまみ与論地区さとうきび部会 町繁一副会長のあいさつをもって閉会となった。
 
写真3 当機構調査情報部坂上大樹による講演
写真3 当機構調査情報部坂上大樹による講演
 当機構は、引き続き、サトウキビの生産農家の方々が再生産を可能とするよう価格調整制度の周知・浸透の取組みを行い、交付金の交付業務の適切な運営に努めてまいりたい。
 
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741