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鹿児島純心女子大学にて「砂糖・でん粉のパネル展」を開催

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最終更新日:2019年6月24日

2019年6月

鹿児島事務所 米元 健太
 
 機構鹿児島事務所は、6月4日(火)から7日(金)の4日間、薩摩川内(せんだい)市の鹿児島純心女子大学にて、砂糖・でん粉のパネル展示を開催した。
 このパネル展は、「食育推進基本計画」に定められている毎年6月の「食育月間」に併せ、薩摩川内市と共催で実施しているもので、本年度の取り組みには、九州農政局鹿児島県拠点も参画した。
 
 今回のパネル展については、同大学の学生に対して、砂糖およびでん粉に関する「価格調整制度」の周知と砂糖・でん粉の正しい知識の浸透を図るために開催した。会場では同制度の仕組みに加え、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルを展示したほか、原料作物の模型を展示し、これに関連したパンフレットやかんしょでん粉を用いたレシピ集も配布するなどし、砂糖およびでん粉が少しでも身近に感じてもらえるような工夫をした。
 
写真1 かんしょでん粉を用いたレシピ集を手に取る学生達の様子
写真1 かんしょでん粉を用いたレシピ集を手に取る学生達の様子
 さらに、体験型の展示として、でん粉では、ゲル4種類(コーンスターチ、ばれいしょでん粉、かんしょでん粉、「こなみずき」でん粉)に触れることを通じて、弾力の違いを実際に確かめられるようにした。特に、でん粉原料用かんしょの品種である「こなみずき」でん粉は、冷蔵しても硬くなりにくく、長期間離水せず品質が保持される特性を持っていることから、こなみずきを使ったレモンゼリーの試食を通して、これらの特性についての理解を図ることができた。
 また、砂糖については、鹿児島県の各島で作られるザラメ糖を用いて、ミニ綿菓子づくり体験を行った。一般に市販されているザラメ糖とは異なり、各島のザラメ糖は特有のコクや風味を持つことから、学生からは「おいしい」、「市販の綿菓子とは違う」などの感想が聞かれた。
写真2 4種のゲルの触感を試す学生達の様子
写真2 4種のゲルの触感を試す学生達の様子
 また、初日の4日(火)には、看護栄養学部健康栄養学科1年生を対象に、石井鹿児島事務所長より「日本の砂糖及びでん粉を支える仕組み〜わが国の砂糖及びでん粉の安定供給のために〜」と題した出前講義を開講し、砂糖およびでん粉の価格調整制度を中心とした講義を行い、学生の皆さんに砂糖とかんしょでん粉の理解を深めていただいた。
 講義後には、ゼラチンを使わず、こなみずきでん粉とレモン果汁と砂糖と水のみで作ったレモンゼリーの試食を行った。学生からは「さっぱりしていて美味しい」、「もっちり食感が面白い」などの感想があり、とても好評であった。
写真3 石井鹿児島事務所長による講義の模様
写真3 石井鹿児島事務所長による講義の模様
 講義を受けた学生が将来、管理栄養士や栄養教諭となった際に、児童・生徒や消費者等に価格調整制度の内容や作物の特性等を、思い返して伝えていただくことを通じて、砂糖およびでん粉の正しい知識や魅力が広がることを期待したい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741