鹿児島事務所 海老沼一出
令和2年1月14日(火)から24日(金)にかけて、熊本市内にある農林水産省九州農政局の消費者の部屋にて、「太陽と大地の恵み 砂糖・でん粉」をテーマとして特別展示に出展した。
本展示は、鹿児島県および沖縄県の南西諸島で栽培されている「サトウキビ」および主に南九州地方で栽培されている「でん粉原料用かんしょ」並びにこれらを原料として生産される「砂糖」および「かんしょでん粉」について、一般消費者に生産等を支える価格調整制度を含めて広く知ってもらうための取り組みである。
期間中は、砂糖やでん粉の国内での生産状況や輸入状況のほか、生産者や製造事業者を支える政策支援についてパネル展示を行い、これら砂糖およびでん粉の生産状況並びに価格調整制度の仕組みについて周知を行った。また、これらを使用した各種製品の展示も行い、身近に感じとっていただくことができた。
また、初日には鹿児島県下の種子島、奄美大島、喜界島、与論島の各島で製造されたザラメ糖を使用したカルメ焼きの試食を行った。ザラメ糖特有の風味に興味を持たれた来場者も多く、島ごとのザラメ糖の味覚の違いを感じ取るとともに、砂糖の特性について認識を深めることができた。
最終日には、でん粉原料用かんしょの品種である「こなみずき」から作られるかんしょでん粉を使用した「ゼリー風デザート」の試食を行った。
「こなみずき」は、平成23年度に品種登録されたでん粉原料用かんしょで、保水力が高く、冷蔵保存した後も固くなりにくいという特性を有している。試食した来場者は、「もっちりとした食感を楽しめて、とても美味しかった」などの意見があり、「こなみずき」特有の性質について、知識の醸成を図ることができた。
当事務所では、引き続き、一般消費者に対して、砂糖及びでん粉の価格調整制度の浸透を図るとともに、砂糖やかんしょでん粉の特性について理解の浸透を図ることとしたい。