鹿児島事務所 小笠原 健人
2月15日(土)、かごしま県民交流センターにおいて、かごしまの“食”交流推進セミナーが開催された。このセミナーは、鹿児島県、かごしまの“食”交流推進会議主催によるイベントであり、食育・地産地消の取り組みに関する講演や身近な取り組みを学びながら、かごしまの食に実際に触れることを通し、食に対する県民の関心と理解をさらに深め、地産地消を基本とした健康で豊かな食生活の普及・定着に資することを目的として開催された。
開会行事の後、第1部では、鹿児島県学校栄養士協議会が中心となり、学校給食の管理・運営に携わる栄養教諭を対象として、合同会社五穀豊穣の西居豊代表の講話があった後、会場を調理実習室に移し、県産食材を使用した給食メニューの調理の実演が行われた。実演では、さつまいもや、キャベツ、トマトなどの野菜のほか、キビナゴや鰹節などの食材が用いられ、メニューの一つである、キビナゴとさつまいも餅の艶煮の調理にあたっては、鹿児島県特有の食材であるさつまいもでん粉の特性について認識を深めてもらうため、当事務所が提供したさつまいもでん粉「こなみずき」が使用された。また、調理の実演と併せて、受講者に対して、石井鹿児島事務所長から、でん粉の価格調整制度およびかんしょでん粉の特性について紹介を行った。
第2部では、一般消費者を対象として、県内の農林水産物等の展示や試食が行われ、当事務所は、パネル展示を通じて、でん粉の価格調整制度の仕組みやかんしょでん粉の用途などを紹介するとともに、「こなみずき」でん粉を使用したゼリー風デザートの試食を行った。
当日実施したアンケートでは、価格調整制度を初めて知ったという意見や調理の実演やパネル展示を通じてでん粉への関心が高まったという意見が多数寄せられ、当事務所としては、価格調整制度の周知浸透を図るとともに、鹿児島県特有の食材であるかんしょでん粉の理解の醸成を図ることができた。