天城町町制施行60周年記念「第50回天城町農業祭」の開催
最終更新日:2021年12月21日
鹿児島事務所 石丸雄一郎
令和3年11月23日(火)、鹿児島県奄美群島の1つである徳之島において、天城町町制施行60周年記念「第50回天城町農業祭」が開催された。
同農業祭は毎年開催されていたが、昨年は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から中止となったため2年ぶりとなる。また、天城町町制施行60周年となることから合わせた開催となった。本年は、「先人の英知を令和に繋ぎ水と共に輝く天城の農業〜楽しい農で目指せ楽農!!目指せ45億!!」をスローガンに、新型コロナウィルス感染拡大防止のため来場者を150名に制限し、記念式典が実施された。
オープニングでは、岡前小学校の生徒たちによる勇壮な和太鼓演奏が披露され、会場から惜しみない拍手が送られていた。森田弘光町長の開会挨拶、地元選出の国会議員、県議員の祝辞に続いて、当機構鹿児島事務所長からも祝辞が述べられ、この中で、「当機構は、国内産農畜産物の生産者の皆様への経営安定対策や、需給調整・価格安定対策などの業務を行っています。このうち砂糖については、糖価調整制度の一環として、輸入される砂糖などから調整金を頂き、これを財源として、生産者や製糖事業者に交付金を交付する業務を行っています。サトウキビは、ここ徳之島を含む南西諸島に欠くことのできない基幹作物であり、地元の工場で製糖されている砂糖の原料として地域経済を支える重要な役割を担っております。当機構としては、各地域において引き続きサトウキビの生産が安定的に行われるよう、交付金交付業務の適正な運用に努力してまいります」と述べた。
天城町農業祭表彰では、優秀農家の糖業部門として、平口和文氏ら3名が表彰を受けた。平口氏は、電気柵設置などの鳥獣被害対策及び適期の肥培管理等優れた栽培技術により高い単収を維持していることが評価されての受賞となった。そのほか、畜産部門、園芸部門の優秀農家、農業振興功労者など計44の個人・団体が表彰された。記念講演では、むらづくりアドバイザーとして活躍する三善浩二氏が、「農に学ぶ」と題し、ユーモアを交えて全国各地の地域創生プロジェクトについて紹介し、最後は、「先人の命の結晶である農地、人間の力が及ばない天候、お金では買えない愛、これらの3つの土台の上に農業は成り立つ。誇りをもって農業、そして地域の活性化に取り組んでほしい。」と参列者へエールを送った。当機構でも、引き続き価格調整制度の適切な実施等を通じて、地域の農畜産業の発展に貢献していきたい。
優秀農家表彰の様子
三善浩二氏による講演の様子
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