編集部から

　今月号では、「寄稿」で栃木県那須塩原市のミルクタウン戦略について掲載させていただきました。酪農業が単にその業界で終わるのではなく、地域において横へとつながり、業種の異なる企業との連携や住民の方が参加する地域に根差したものとして、地域を盛り上げる一端を担っている姿に心が打たれます。牛一頭から始まる物語が聞こえそうです。
　「農業の多面的機能」という言葉はご存じでしょうか。農業が、その地域で営まわれることは、生産活動のみならず、水が管理され、荒廃地が整備され、そして、農村ならではの景観が作られるなどの「恵み」がもたらされることを言います。那須塩原市の取り組みは、更に、「人のつながり」を育んでいました。

　農業の持つ意味を、そんな多様な面から私たちは見つめていきたいと思います。
　

　昨年の夏に引き続き、今年も暑い夏となっています。日本は、季節があり、四季折々の美しい風景、行事、そして食があります。この暑い夏もそんな季節を感じる食、季節に合わせた食を取ることで、健康にそして豊かに過ごせるのではないでしょうか。
　今月号の記事で出てきた「牛乳」、「和菓子」そして「きゅうり」も季節に合わせた調理や食べ方、商品などがあり、日本の豊かさを感じます。
　また、9月1日の防災の日に合わせて「カンパンに氷砂糖が入っているワケ」を掲載させていただきました。昨今、地震を始めとした災害について考えさせられることが多くなってきました。しっかりとした防災対策と適度な備蓄を進めて、いざという時に落ち着いて行動ができるようにしておくといいですね。

　alicは、日本の農畜産業を応援する団体として、引き続き皆さまと共に取り組んでいきます。
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