那覇事務所 青木敬太
平成28年10月6日(木)、沖縄県農業研究センター(糸満市)において、沖縄蔗作研究協会の主催により、「第43回サトウキビ試験成績発表会」が開催され、沖縄県内外のサトウキビ研究者や業界関係者など約160名が参加した。同発表会では、県内の各研究機関等で実施されたサトウキビ関連の研究事例の一般発表と、シンポジウムが行われた。
※沖縄蔗作研究協会は、サトウキビに関わる技術(品種や栽培、機械等々)に関する研究調査を行い、その発展を図ることを目的とし、昭和48年4月1日から活動しており、「県」、「製糖企業(分蜜糖工業会)」、「生産者(JA)」の三者出資により、活動を行っている。
1.研究事例の発表
今回の試験成績発表では、各研究機関等から以下に示す12件の発表があった。
(1) 生育旺盛期における梢頭部の風折抵抗性と茎の物理的および形態的特性との関係
(2) サトウキビとエリアンサスの属間雑種の特性と今後の研究方向(要旨掲載のみ)
(3) 石垣島のサトウキビ生産に影響を及ぼした気象要因の検討
(4) 日伸長速度から見たサトウキビの効果的な潅水時期
(5) 宮古地域におけるサトウキビ「KY99-176(農林31号)」の夏植え栽培に適する植付け時期
(6) 宮古地域におけるサトウキビ「RK97-14」の夏植え栽培に適する植付け時期
(7) イソウロン粒剤の土壌処理によるサトウキビの生育、収量と除草効果
(8) 発生状況から考える黒穂病への対策
(9) さとうきびの発芽改善に関する研究
(10)誘殺灯によるアオドウガネの防除
(11)イネヨトウの交信かく乱剤の処理量低減による交尾阻害効果
(12)サトウキビ機械化体系のダウンサイジングに関する研究
−GPSデータを基にした南北大東島の収穫機・運搬トラックの挙動解析−