ゆがふ製糖(株)で製糖開始式が催された
最終更新日:2017年1月10日
平成29年1月
那覇事務所 石丸 雄一郎
球陽製糖株式会社と翔南製糖株式会社が合併して設立されたゆがふ製糖株式会社は、2期目となる平成28年産の製糖開始に際し、平成28年12月17日(土)、製糖開始式を執り行った。沖縄本島における28年産のさとうきび生産量は、天候に恵まれたことから、昨年を4500トン上回る16万1千トンと見込まれており、47年ぶりとなった昨年に続く2年連続の年内操業を実施した。製糖期間は同日から翌年4月5日(水)までの約110日間を予定している。
はじめに、同社の知念宏彦代表取締役社長があいさつを述べ、「本年は気象にも恵まれ、台風の直撃もなかったことから、さとうきびはすくすくと生育した。平成23年産の不作以来、単収が回復するまでに5年の歳月を要したが、本年は平年水準の16万トンまで回復した。生産農家が丹精込めて作ったさとうきびを丁寧に絞り、一粒でも多くの砂糖を作るべく取り組んでいきたい」と意気込みを語った。続いて、内閣府沖縄総合事務局農林水産部の奥平雅彦 総務調整官、沖縄県農林水産部の長嶺豊 農業振興統括監から祝辞があった。
続いて、当機構那覇事務所の寺西徹能 所長があいさつし、「沖縄本島のさとうきびの生産量が回復基調にあるのは、気象条件に恵まれたこともあるが、さとうきびの増産に向けた取り組みを実施している皆様の努力の結果である。収穫作業が順調に進み、良質なさとうきびが多く搬入されることを願い、皆様方の安全と健康を祈念する」と述べた。
ゆがふ製糖(株)知念社長のあいさつ
当機構那覇事務所 寺西所長の祝辞
当日配布された資料によると、工場へ搬入されるさとうきびの量は1日あたり1500トン、車両延べ台数は同250台程度を予定している。また、管内のさとうきび収穫面積は2877ヘクタール(前期比97.8%)と減少したが、単位収量が10アールあたり5604キロ(同106.1%)と増加していることから、搬入量は16万1千トン(同102.9%)、産糖量は1万9189トン(同111.3%)が見込まれている。
原料を投げ込み安全を祈願する関係者
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