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ゆがふ製糖(株)で製糖開始式が催された

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最終更新日:2018年1月15日

                           那覇事務所 青木 敬太

 平成29年12月20日、ゆがふ製糖株式会社は、平成29年産の製糖開始式を行った。今期も生産者の声を受けて年内操業を実施し、47年ぶりとなった一昨年に続き3年連続の年内操業となる。沖縄本島における29年産のさとうきび生産量は、昨年を2万5千トン下回る14万9千トンと見込まれており、製糖期間は同日から翌年4月1日までの約103日間が予定されている。
 製糖開始式では、同社の知念宏彦代表取締役社長があいさつを述べ、「昨年に引き続き豊作を期待しておりましたが、生育旺盛な夏場に干ばつに見舞われたことがさとうきびの成長を鈍くする要因となりました。そのような中、関係者一丸となって行ったかん水作業などの努力の結果、平年並みの収穫量を見込んでおります。その後は台風22号や暖冬の影響により、登熟の鈍化が懸念されるものの、ここ数日の寒波がさとうきびの登熟にも弾みをもたらしてくれるものと期待しています。生産農家が丹精込めて作ったさとうきびを丁寧に搾り、一粒でも多くの砂糖を作るべく取り組んでまいります」と意気込みを語った。
  続いて、内閣府沖縄総合事務局農林水産部の奥平雅彦総務調整官、沖縄県農林水産部の長嶺豊農業振興統括監から祝辞が述べられた。
ゆがふ製糖(株)知念社長のあいさつ
ゆがふ製糖(株)知念社長のあいさつ
 続いて、当機構那覇事務所の寺西徹能 所長があいさつし、「沖縄本島のさとうきびの生産量は、干ばつや台風の影響により昨年に比べ減産ではあるが、平年並みの生産量見込みであるのは、生産者やゆがふ製糖など関係者が一体となってさとうきびの増産に向けた取組みの結果である。収穫作業が順調に進み、良質なさとうきびが多く搬入されることを願い、安全操業と皆様方の健康とを祈念する」と述べた。
当機構那覇事務所寺西所長のあいさつ
当機構那覇事務所寺西所長のあいさつ
原料を投げ込み安全を祈願する関係者
原料を投げ込み安全を祈願する関係者
 当日配布されたゆがふ製糖の資料によると、工場へ搬入されるさとうきびの量は1日あたり1500トン、車両延べ台数は同260台程度を予定している。また、管内のさとうきび収穫面積は2868ヘクタール(前期比約6ヘクタール増)と増加するものの、単位収量が10アールあたり5192キロ(同85%)と減少し、搬入量は14万9千トン(同85%)、産糖量は1万7571トン(同83%)となる見込みである。
式典後、搬入口にさとうきびの投入を開始
式典後、搬入口にさとうきびの投入を開始
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