おきなわ花と食のフェスティバル2018が開催された
最終更新日:2018年3月6日
平成30年1月
1月27日(土)・28日(日)の2日間、那覇市の奥武山公園で、県産農林水産物の消費拡大と生産振興に向けた「おきなわ花と食のフェスティバル2018」(主催:おきなわ花と食のフェスティバル推進本部)が開催された。
「地産地消」をテーマに13回目の開催となる同フェスティバルには、県内を中心に189の企業・団体が出店し、県産の農林水産物やそれらの加工品などの試食販売、食に関する情報の展示等が行われた。
開催期間中はおおむね天候に恵まれ、家族連れや観光客など多くの人でにぎわった。会場には昨年の13万人を大きく上回り、同フェスティバルで過去最多となる21万人を超える来場者が訪れた。
開会式
初日の9時30分より開会セレモニーが行われ、同フェスティバル推進本部長の大城勉・JAおきなわ理事長は「安全、安心、新鮮な県産農林水産物を通して、沖縄らしい食文化を創造、再発見してほしい」とあいさつし、その後、沖縄県の浦崎副知事ら関係者12人がテープカットを行い、開幕した。
初日のテープカット
砂糖に関する知識の情報発信
沖縄県黒砂糖協同組合を始めとする県内の砂糖関係4者は、沖縄の方言で「製糖場」を意味する「サーターヤー」と名付けたブースで出展した。その中で、日本分蜜糖工業会と当機構那覇事務所は、消費者向けのパンフレットやパネル、各種砂糖のサンプルなどを活用して糖価調整制度や砂糖の性質に関する内容の展示・説明を行った。また、ルーペを使った砂糖の結晶の観察コーナーでは、子どもを中心に賑わい、「宝石のようにキラキラしていて綺麗だった」、「砂糖が四角い形をしているとは思わなかった」といった感想が寄せられた。
日本分蜜糖工業会及び当機構ブース
黒糖の製造・試食と沖縄県産黒糖の販売
同じくサーターヤーに出展した沖縄県黒砂糖協同組合は、県内の糖業関係団体の協力を得て、黒糖製造の実演と試食の提供を行った。実演では、簡易圧搾機によるサトウキビの圧搾や、搾った汁を煮詰める工程を間近で見学でき、出来上がった黒糖をその場で試食できるとあって、人だかりが出来るほどの盛況であった。
サーターヤーではその他にも、県内の8つの離島で製造されている黒糖の販売や、黒糖を使った綿菓子作りのブースも賑わっていた。
サトウキビの圧搾
黒糖及び綿菓子の販売を行うブース
おわりに
沖縄に住む人たちにとってサトウキビ自体はごく身近なものであり、他の地域に比べれば砂糖の製造や性質に関する知識をもっている方が多いため、価格調整制度や生産者に対する経営安定対策に対する理解は深まりやすいといえる。
今後もこうしたイベントの機会を活用し、皆様により分かりやすく砂糖の特性や価格調整制度の必要性について情報提供を行っていきたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:那覇事務所)
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